アテネ中心部を走る13.2kmの周回コースを17周する全長224.4kmのレース。あれこれ説明しようと思ったけど長くなるだけでまとまらないので、コースマップを見てもらった方が早いと思う。「街の中心部を走る周回コース」で想起されるイメージよりは、アップダウンがあってトリッキーなコースといえる。ゴール前400mほどがストレートだ。手前に上りがあるけど。
晴れ。朝から晩まで晴れ。湿度は35〜40%程度。日本よりはからっとしてるのかな。気温はスタート時点で36度となっている。
12:45
144人の選手がスタート。
12:52(5km/残り219.4km)
集団後方で早速落車が。スペインのイゴール・アスタルロア、ホセイバン・グティエレスが落車。スペイン災難だ。オランダの選手も巻き込まれたらしい。ボーヘルト?
12:54
やっぱりボーヘルト。どうも状況はよくないらしい。鎖骨か肩のあたりを押さえている。アスタルロアはまだ起き上がれない。
12:55(7km/217.4km)
ヴィクトルウーゴ・ペーニャ(コロンビア)が最初の上りで後続にちょっと差をつけている。背後には8人のグループ。ここにいるのはポッツァート(イタリア)、ジュリック(アメリカ)、ヴォクラー(J SPORTSの表記に慣れている方は「ボエックラー」と読み替えていただけると)がいる。
13:00(10km/214.4km)
山頂でペーニャが後続につかまった。これが逃げのグループとなるのか。ここにいるのはヤコブレフ(カザフ)、ジュリック(アメリカ)、ヴォクラー(フランス)、ポッツァート(イタリア)、リッヒ(ドイツ)。
13:01
落車したグティエレスがレースに復帰。集団に戻ろうと頑張っている。
13:03(12km/残り212.4km)
メカトラで遅れていたマキュアンも集団後方。
13:05
イゴールゴンザレス・デガルデアノがホセイバン・グティエレスのために下がってきた。グティエレスはちょっとダメージがありそう。
決まるかと思われた逃げは集団に吸収され、もう一度ひとつの集団に戻った。
13:09
落車したアスタルロアがリタイヤ。このレース最初のリタイヤとなってしまった。
13:11(16km/残り208.4km)
先ほどの落車に巻き込まれたマルロン・ペレス(コロンビア)がリタイヤ。
13:20
マイケル・ボーヘルト(オランダ)もリタイヤ。
13:23(23km/残り201.4km)
2度目にアクロポリスを過ぎて石畳の区間に入ったところでマグヌス・バクステット(スウェーデン)がアタック。
13:26(26km/残り198.4km)
バクステットの逃げは決まり、2周回目の終わりの時点で30秒ほどのリードを持った。が、逃げ続けるためには何人か仲間が欲しいところ。
13:31(29km/残り193.4km)
バクステット、単独のまま3周回目にはいった。
バクステットのバイクのフレームには白い(多分)テープが張ってある。というのはオリンピックの規則で五輪公式スポンサー以外の企業名は隠さなきゃいけないというのがあるんだそうだ。ほー。でもマテリアルのブランド名まではそういう規則はないため、Bianchiはそのままなんだって。
13:38(34km/残り190.4km)
集団の先頭はリッヒ(ドイツ)、スタンゲリ(スロベニア)。集団は縦に長く伸びている。
バクステットと集団のタイム差は1分3秒。
13:48(40km/残り184.4km)
バクステットと集団の差は1分59秒まで開いた。集団はあまり本気で追おうとはしていない。気温がかなり上がっているのが影響しているよう。
スタート/フィニッシュ地点は人が多いが、それ以外はほとんどいないらしい。
13:54
ウラジミール・カルペツ(ロシア)がリタイヤ。カルペツも序盤の落車に巻き込まれた。
13:56(46km/残り178.4km)
集団が補給ゾーンに差し掛かった。水のボトルを取る選手で渋滞しているらしい。集団の先頭にはオーストラリアチームの選手が4人。
14:03(51km/残り173.4km)
バクステットと集団の差は2分30秒。にまで広がった。
14:09(55km/残り169.4km)
3周回目終了。この時点でバクステットは集団に対して3分13秒のタイム差をつけている。集団の先頭はドイツのリッヒ。エキモフ(ロシア)、ペーニャ(コロンビア)、スタンゲリ(スロベニア)、ヴォクラー(フランス)も前の方に見える。
気温がかなり上がっているらしい。アスファルトが溶けてスリッピーという話が。
14:20(61km/残り163.4km)
上りでリッヒが集団を引いている。背後にはチームメイトのクレーデンとウルリッヒ。この時点でバクステットと集団の差は3分3秒。ちょっと詰まって来た。
14:25(64km/残り160.4km)
ドイツに加え、他のチームも先頭交代に加わり、集団のペースが上がった。集団が縦に長くなりはじめている。
14:30(68km/残り156.4km)
ラズロ・ボドロギ(ハンガリー)が下りでアタック。集団に対しちょっと差をつけたが、まもなく吸収されてしまった。バクステットと集団の差は3分23秒。
14:31
と思ったら、リシャール・ヴィランク(フランス)がカウンターアタック。単独でバクステットを追い始めた。
14:41(74km/残り150.4km)
この時点での状況は、先頭がバクステット、2分26秒遅れでヴィランク、集団は3分27秒差。
14:46
バクステットが相変わらず単独で逃げている。ヴィランクとバクステットのタイム差がちょっと縮まり始めた。
ボドロギが再度アタック。集団に対して20秒ほどの差をつけた。
14:48(79.5km/残り144.9km)
バクステットが6周回目を終えた。残り11周。ここまでのタイムは2時間2分59秒、平均速度は38.64km/h)。
14:51(82km/残り142.4km)
ヴィランクもスタート/フィニッシュラインを通過。バクステットとのタイム差は2分16秒で、背後のボドロギとは31秒差となっている。
現在、集団の先頭はブラジルのパリアリーニと相変わらずドイツのリッヒ。先頭からは3分50秒遅れだ。
14:56(85km/残り139.4km)
パリアリーニが集団のペースを作り、リッヒは背後にぴったりつけている。イタリアのナルデッロが集団の前の方に上がって来た。
ボドロギがヴィランクに追いついた。2人は今日のレースではライバルだが、普段はクイックステップのチームメイト。2人は一緒に上り坂に入った。
15:02(88km/残り136.4km)
ドイツのクレーデン、フォイクトが先頭交代に加わった。スペインの選手も2人、すぐ後ろまで上がって来た。
先頭とのタイム差は3分17秒。詰まるようで詰まらない。
15:08(91km/残り133.4km)
ヴィランクとボドロギは協力してバクステットを追っている。そのバクステットはストレッチをしているところ。どうも足がつっているらしい。
後続の集団の先頭はドイツチームとオーストラリアチームが引いている。
15:11
ボドロギとヴィランクがバクステットとのタイム差を1分24秒まで詰めてきた。
15:16
バクステットの7周回目の平均速度はちょっと落ちて36.7km/h。コースのタフさと暑さが選手を苦しめている。
それでもバクステットは2周目にアタックしてからずっと単独で逃げ続けている。
スイスのカンチェッラーラがチームカーを呼んでいる。
15:22(99km/残り125.4km)
バクステットと追走する2人の差が44秒まで詰まってきた。
集団の先頭にはロジャース、オグレディのオーストラリア人2人。リッヒもすぐ後ろにつけている。
15:27(102km/残り122.4km)
バクステットとヴィランク、ボドロギの2人の差が25秒、20秒と詰まりつつある。追いつかれるのも時間の問題だろう。
15:34(107km/残り117.4km)
9周回目に入ったあたりでヴィランク、ボドロギがバクステットに追いついた。集団は2分50秒遅れ。
15:42(113km/残り111.4km)
Lycabettusの坂をバクステット先頭で上っていく。
集団の先頭にはドイツチームが集まっている。
15:44
ドイツチームがペースを上げたことで集団が分裂。フォイクト、ウルリッヒ、ロジャース、オグレディ、クレーデンらがちょっと飛び出した形になった。さっきまで懸命に引いていたリッヒは後ろに下がっている。
15:45(117km/残り107.4km)
2番手集団はフォイクトとウルリッヒが引いている。ウルリッヒがペースを上げる。ロジャース、オグレディはその背後。ベッティーニもその集団にいるが、振り返ってチームメイトを探している様子。
15:46
ドイツチームがペースを上げたために、集団は4つぐらいに分裂してしまった。しかし、まだ9周目。残りの距離はまだ長く、このまま行くとも思えない。
あおりを食ったのは先頭の3人。タイム差が2分以下に詰まった。
15:50
遅れていた選手達が2番手集団に戻り始めた。集団は70〜80人ぐらいに増えてきた。
先頭の3人と2番手集団との差は1分30秒。
15:51
2番手集団の背後に取り残された選手達が2番手集団に戻ろうと頑張っている。それほど差は開いていないので、次の上りまでには追いつける、はず。
15:54(120km/残り104.4km)
遅れていた選手達もほとんどが2番手集団に追いついた。集団の先頭はフォイクト。スロベニアの選手達もスタンゲリのために前の方に位置取りをしている。
15:55
集団から遅れていたヤン・キルシプー(エストニア)がリタイヤ。ニュージーランドのロビン・レイド?がまだ集団に追いつけずにいるらしい。
15:59
ヒンカピー(アメリカ)の姿が大集団の10番手ぐらいに見える。バルベルデ(スペイン)もいい位置につけている。
フィリッペ・ジルベール(ベルギー)が前に上がってきた。
16:00(123km/残り101.4km)
先頭の3人は、一度は1分20秒ほどまで詰まったタイム差を、再び1分55秒まで戻した。とはいえこれは後続が上り坂にかかっているせいか。集団の先頭にグロムザー(オーストリア)が出てきた。クック、ホワイトを先頭にオーストラリア勢も上がってきている。
16:02(125km/残り99.4km)
集団が補給ゾーンに差し掛かった。集団の先頭を引くのはクック。
先頭の3人はヴィランクを先頭に坂を上り始めたところ。バクステットが2番手につけている。食い下がってはいるが、だいぶ疲れが見える。
16:03
クックと2人のスペイン人(って誰だ?)がペースを上げ、集団が再び長く伸び始めた。
おっと、クレーデン(ドイツ)アタック。
16:04
クレーデンが単独で山頂を越えた。先頭の3人とクレーデンとの間は1分11秒。が、スペインのイゴールゴンザレス・デガルデアノが逃がしちゃいかんと集団を引き上げ、集団がまた分裂し始めた。
16:07
先頭3人はバクステットを先頭に坂を下り始めた。先ほどよりはつらくなさそう。でも下りだからか?
イゴールとバルベルデのスペイン勢がペースを上げる。2人はちょっと集団から飛び出た形になる。
16:11(130km/残り94.4km)
イゴールゴンザレスとバルベルデに数名が追いついた。しかし、集団もすぐ後ろに迫っている。
集団が追いつきざまにボビー・ジュリック(アメリカ)がカウンターアタック。ちょっと差をつけた。
16:12(132km/残り92.4km)
ジュリックにロジャース(オーストラリア)が引っぱる集団が追いついた。が、立て続けにいくつかのアタックが。
16:15(134km/残り90.4km)
集団からジュリック(アメリカ)がアタック。ルイスフェリペ・ラベルデ(コロンビア)が後に続いた。2人は先頭の3人に追いついた。
16:17
さらに集団から先頭5人に追いつくべく1人がアタック。ヴィランクは振り返り、その差と誰がアタックしたのかをチェックした。しかしアタックした選手と集団の差はまだ10秒ほど。しかも集団のペースは落ちていない。
16:18(135km/残り89.4km)
ラベルデは背後の動きには構わずに先頭交代し、逃げのグループのペースを上げた。。
ヴィランクは厳しそう。そして逃げのグループが集団につかまった。バクステットは2周目から逃げ続けていたので、115kmほども逃げたことになる。暑い中お疲れ様でした。
16:21
アンドレアス・クレーデン(ドイツ)がリタイヤ。クレーデンは暑さにはあまり強くないらしい。
16:23
コロンビアチームの選手が上りでちょっと飛び出した形になった。
先ほどまで頑張っていたバクステットがリタイヤ。
16:24(139km/残り85.4km)
集団から抜け出したコロンビアの選手はまたもラベルデだった。ラベルデを追って来たのがトーチュニヒ(オーストリア)。2人と集団とは10秒ほどの差がついている。
16:28(141km/残り83.4km)
ラベルデとトーチュニヒを追って7人の選手が飛び出した。が、集団もすぐ背後につけている。
16:29(143km/残り81.4km)
トーチュニヒとラベルデが石畳の坂を上っている時に2人の選手が追いついた。
16:31
先頭集団は10人になった。10人がゴール前の直線コースに入ってきた。集団の先頭はフォイクトで、10人と集団のタイム差は15秒。
16:33(146km/残り78.4km)
先頭の10人は、トーチュニヒ(オーストリア)、ミズロフ(カザフスタン)、ヴァインスタインス(ラトビア)、ジュリック(アメリカ)、ヨアキム(ルクセンブルク)、ウナイ・エチェバリア(ベネズエラ)、モレーニ(イタリア)、ハスホフト(ノルウェー)、イゴールゴンザレス・デガルデアノ(スペイン)、ジルベール(ベルギー)の10人が逃げ、エキモフ(ロシア)とヴァンヘースヴェイク(オランダ)が後を追っている。後続とは26秒差。ドイツチームとオーストラリアチームは逃げに乗り遅れた。
16:36(148km/残り76.4km)
マイケル・ロジャースが後続集団を引っぱる。背後にはグティエレス、バルベルデ(スペイン)ライプハイマー、ヒンカピー(アメリカ)。スペイン、アメリカは逃げに入っているため、この4人は先頭交代に加わろうとはしない。ヴィノクロフ(カザフ)がヒンカピーの後ろにつけている。カザフも逃げに入っているから、ヴィノクロフも引かない。ロジャースが一人で頑張ることに。
16:38
逃げのグループと後続の差は25秒。ただし、あまり協力しているとは言いがたい。
後続ではスロベニアのスタンゲリが上がってきてロジャースと一緒に先頭を引き始めた。
16:41(149km/残り75.4km)
アクセル・メルクス(ベルギー)が逃げのグループに追いついた。これで逃げのグループは、ラベルデ(コロンビア)、トーチュニヒ(オーストリア)、ミズロフ(カザフ)、ヴァインスタインス(ラトビア)、ジュリック(アメリカ)、エチェバリア(ベネズエラ)、モレーニ(イタリア)、ハスホフト(ノルウェー)、イゴールゴンザレス(スペイン)、ジルベール、メルクス(2名ベルギー)、エキモフ(ロシア)、ヴァンヘースヴェイク(オランダ)の13人に。ところでさっき逃げにいたヨアキムは?
16:42
逃げの13人からエチェバリアとモレーニがちょっと飛び出す。が、大集団が逃げのグループのすぐ背後に迫っている。
16:45(153km/残り71.4km)
大集団が逃げのグループをとらえた。エチェバリアとモレーニのみが残り、50人ほどの後続集団と15秒差で逃げている。
16:47(155km/残り69.4km)
集団からのアタックは続く。ヨアキムがアタック。が、これは決まらなかった。
モレーニとエチェバリアは2人で逃げている。
16:50(157km/残り67.4km)
集団から4人がアタック。マキュアン(オーストラリア)、ライアン・コックス(南アフリカ)、キアラン・パワー(アイルランド)、エルミガー(スイス)の4人。なかなか面白いメンバーだ。
16:53(160km/残り64.4km)
13周目に入る頃、逃げの4人が先頭2人に追いついて、先頭グループはエチェバリア(ベネズエラ)、モレーニ(イタリア)、マキュアン(オーストラリア)、コックス(南アフリカ)、パワー(アイルランド)、エルミガー(スイス)の6人になった。後続の集団は50人ほどに絞られ、逃げの6人との差は40秒ほど。
ハスホフト、モローが相次いでリタイヤ。
16:56
逃げの6人は協力してリードを伸ばした。6人のリードは1分。
17:00(164km/残り60.4km)
6人と集団の差は1分5秒。イゴールゴンザレスが先頭でペースを上げ、カザフスタンチームが背後につけている。
17:02
先ほどまで50人ほどに絞られていた集団が70〜80人に増えた。6人とのタイム差は59秒。イゴールゴンザレスが相変わらず引いている。
17:05(168km/残り56.4km)
ホワイトとクック(オーストラリア)がリタイヤ。オーストラリアチームは残り3人。1人は逃げに乗っている。オーストラリアチームの目論見としてはおそらくオグレディを勝たせたいというところだろう。
17:06
6人と集団のタイム差は1分のまま。集団の先頭は相変わらずイゴールゴンザレス。
17:09(170km/残り54.4km)
ホセイバン・グティエレスがリタイヤ。暑さでやられる選手が多発しているらしい。また、グティエレスは序盤の落車で足首を痛め、大きな包帯を巻いていた。この落車の影響で、アスタルロア、ボーヘルト、カルペツ、マルロン・ペレスがリタイヤしている。
17:12(172km/残り52.4km)
先頭6人は協力して逃げ続けている。この中ではエルミガーとマキュアンが調子よさそう。コックスはちょっと苦しそう。
イゴールが集団を強力に引き、タイム差が38秒に詰まって来た。
17:15(175km/残り49.4km)
イゴールがまだ集団の先頭にいる。背後につけたモルドバのイワノフとともにペースを上げる。アメリカチームのジュリック、ライプハイマー、ハミルトン、ヒンカピーが集団の前の方に集まっている。ヴォクラー(フランス)、グロムザー(オーストリア)も集団の前の方に上がってきた。
17:17
逃げのグループからマキュアンがアタック。モレーニとエルミガーが反応した。
17:18(176km/残り48.4km)
アタックに反応できなかったパワー、コックス、エチェバリアだったが、先頭3人に追いつき、もう一度6人に戻った。
ワウテルス、ヴァンゼヴェナント(ベルギー)がリタイヤ。
17:19
集団からゲーリット・グロムザー(オーストリア)がアタック。
17:23(179km/残り45.4km)
グロムザーが先頭6人に追いついた。が、集団も11秒背後に迫っている。集団のペースを上げているのはベルギーのジルベール。
エチェバリアがアタック。残りの選手も反応したが、エチェバリア、もう一度行った。
先頭グループはエチェバリア、モレーニ、パワー、エルミガー、グロムザー。マキュアンとコックスは脱落。
17:24
エキモフリタイヤ。
17:26(180km/残り44.4km)
集団が縦に長くなっている。先頭の5人からは10秒遅れ。
17:28(182km/残り42.4km)
集団から8人が抜け出した。この中にはヴォクラーが含まれているらしい。
17:29(184km/残り40.4km)
先頭の5人が先ほど後続から抜け出しを図った追走集団につかまった。ただし後続集団との差も10秒ほど。
17:31(185km/残り39.4km)
先頭グループではヴォクラー、モレーニ、エルミガーが先頭交代。あまり協調関係にあるとは言いがたい。と、ヴォクラーがアタック。このグループにいたハミルトン(アメリカ)、キルシェン(ルクセンブルク)、ナルデッロ(イタリア)が反応した。
残り3周。カザフスタンチームが引く集団は、逃げのグループを8秒差で追っていた。
17:33(186km/残り38.4km)
逃げのグループが集団に吸収された。が、ハミルトンがカウンターアタック。キルシェン、パオリーニ(イタリア)、ヤコブレフ(カザフ)ら数人が後に続いた。
17:34(187km/残り37.4km)
逃げのグループにいるのはハミルトン、クローン(オランダ)、ナルデッロ、ヤコブレフ、キルシェン、コロブネフ(ロシア)、パオリーニ。が、集団も5秒差で追っている。
17:38(189km/残り35.4km)
パオリーニ、コロブネフ、クローンが逃げのグループを引いている。でも集団は相変わらず5秒差。
シャバネル(フランス)、スキャンロン(アイルランド)リタイヤ。
17:39
後続が先頭に追いつき、再び集団がひとつになった。カザフスタンチームの2人が集団の前にいる。が、オーストラリアチームがペースを作っている。
ベッティーニ(イタリア)がアタック。ヴィノクロフ(カザフ)が反応した。
17:40(191km/残り33.4km)
ベッティーニのアタックにヴィノクロフ、コロブネフ、バルベルデ、ディーン(ニュージーランド)らが反応した。ウルリッヒがちょっと離れて後に続く。ヒンカピーとハミルトンがその背後の集団を引いている。
17:41(192km/残り32.4km)
先頭グループは7人前後。メルクスを先頭に後を追う後続集団とは5秒ほどの差が離れている。
17:42
先頭グループの人数が20人ほどに増えた。フレイレ(スペイン)、パオリーニ、シュレック(ルクセンブルク)、ベッティーニらがここに含まれている。
17:44(193km/残り31.4km)
ここまでスペインチームのためにずいぶん頑張ってきたイゴールゴンザレス・デガルデアノがリタイヤ。
17:46(195km/残り29.4km)
ジョージ・ヒンカピー(アメリカ)がアタック。ちょっと差をつけたが、後続も強力に追い上げている。
17:47(196km/28.4km)
石畳区間でクルトアスル・アルヴェセン(ノルウェー)がアタック。パオリーニが後を追った。パオリーニはそのまま先頭交代のために前に出た。ヒンカピーがつかまった。
17:48
先頭はパオリーニ(イタリア)、アルヴェセン(ノルウェー)、メルクス(ベルギー)、ホイ(デンマーク)の4人。4人の後ろに1人いて、ここまでのタイム差が15秒、そして集団はそこからさらに10秒背後にいる。
17:50(199km/残り25.4km)
先頭の4人を追うのはポポヴィッチ(ウクライナ)。4人からポポヴィッチまでは15秒、4人から集団までは27秒という状況。
17:53(200km/残り24.4km)
先頭から25秒遅れの後続集団の先頭はオランダチームとカザフチーム。集団は組織化されており、先頭にはカザフのKashechkin。すぐ後ろにベッティーニ、その後ろにヴィノクロフ、ヴァンペテヘムがつけている。
17:54(201km/残り23.4km)
ウルリッヒは集団の10番手あたり、バルベルデのすぐ後ろにいる。ヴィノクロフがアタック。ベッティーニ、ヴァンペテヘムが反応。3人は先頭に追いついた。
17:55
パオリーニが先頭に出る。ヴィノクロフ、ベッティーニが後ろにつけている。
オスカル・フレイレ(スペイン)がリタイヤ。ってことはスペインチームで残ってるのはバルベルデだけ?
17:57
パオリーニがボトルを取り、ベッティーニに手渡す。後方の集団の人数は60人ほどか。
17:58
残り20kmほどの地点でベッティーニがアタック! ヴィノクロフ、パウリーニョ(ポルトガル)、ウルリッヒ、バルベルデ、ディーンらが反応した。
ポッツァート(イタリア)、フォイクトがリタイヤ。
17:59(204km/残り20.4km)
ベッティーニのアタックは強力で、残ったのはパウリーニョただ一人だった。
後続はヴィノクロフ先頭で追い上げる。
18:01(206km/残り18.4km)
ベッティーニとパウリーニョの2人と背後の6人(ウルリッヒ、ディーン、ヴィノクロフ、メルクス、バルベルデ、それからあともう1人)の間にちょっと差が開いた。
ライプハイマー(アメリカ)リタイヤ。
18:03
下りで追いつく選手もあって集団の人数が増えた。先頭の2人と集団との差は15秒。
18:07(211km/残り13.4km)
残り1周。後続(現在50人ほど)はオランダ、カザフあたりを中心に懸命に追い上げるが、ちょっとずつ差が開いていく。現在タイム差は23秒。
18:08(212km/残り12.4km)
集団の先頭はヤコブレフ。背後にパオリーニがつけているが、ベッティーニのチームメイトのパオリーニが協力するはずもない。その後ろにはユングクビスト、ジュリック、ハミルトン、ウルリッヒがいる。
18:10(213km/残り11.4km)
パウリーニョもベッティーニと同じぐらい調子はよさそう。ただし、2人での勝負となったらベッティーニに分があるだろう。
ヤコブレフ(カザフ)が集団からアタック。ちょっと差を広げるが、まもなく吸収。デッケル(オランダ)、ペトロフ(ロシア)がアタックするも決まらず。
タイム差は30秒ほどに広がった。
18:12
集団がラストの上りに差し掛かった。何か動きを起こすとしたらこのあたりで起こさないと間に合わない。集団の先頭はペトロフ(ロシア)。エルミガーあたりが後ろについている。ウルリッヒ、ヒンカピーも前の方にいる。
18:13
先頭の2人は、協力して逃げ続けている。集団からエルミガー(スイス)がアタック。続いてヴォクラー(フランス)もアタックしたが、2人には追いつけない。
18:15
集団は無秩序状態。とても協力して追い上げるという感じではない。あっという間にタイム差が38秒まで開いてしまった。
18:16
上りの手前でベッティーニが仕掛けた。パウリーニョもぴったり背後についている。が、斜度がキツくなったところでパウリーニョがちょっと遅れた。
ベッティーニが数メートルの差をつけた。このまま逃げ切ってしまうのか?
18:17(217km/残り7.4km)
しかしパウリーニョも粘る。ベッティーニに追いついて、先頭交代のために前に出た。残りの距離を考えると1人より2人という感じか。
18:18(218km/残り6.4km)
山頂でのタイム差は49秒。後続集団の先頭はウルリッヒ。しかし、先頭2人との差は詰まらない。
18:19(219km/残り5.4km)
先頭の2人は快調に飛ばしている。
後続はちょっと諦めムード。むしろ銅メダル争いの様相を呈してきた。
18:21(220km/残り4.4km)
逃げの2人を追うための組織だった動きが見られなかった集団の先頭を、イタリアチームがコントロールし始めた。これはもちろんベッティーニを勝たせるための動き。
18:22
2人と後続の差が43秒に達した頃、メルクス(ベルギー)がアタック。たとえ2人に追いつけなくても銅メダルは手に入るかもしれない。
パウリーニョがゴールスプリントに備えてか、シューズのストラップを締めなおした。
メルクスが全力で2人を追っている。
18:24
2人は残り2kmのマークを通過。メルクスは30秒遅れで単独通過した。
18:25(223.4km/残り1km)
先頭の2人はパウリーニョ先行でちょっと牽制状態。
18:27(224.4km/残り0km)
パウリーニョ先行のままラストのストレートに入った。ベッティーニは背後につけている。お互い牽制しながら何度も背後をうかがう。パウリーニョがアタック。ちょっと差をつけたが、ベッティーニが後を追い、パウリーニョをかわして金メダルを手に入れた。パウリーニョが銀メダル。
ちょっと離れてゴールしたアクセル・メルクスが銅メダル。集団ゴールはエリック・ツァベルが制したが、メダルには届かなかった。
40度を越える気温と急坂+タイトコーナーの難コース。出走144人のうち、実に69人がリタイヤした。
日本の田代恭崇は57位完走(トップから8分51秒遅れ)、鈴木真理はDo not Finishという結果に終わった。日本人選手の完走は、プロの参加も認められたアトランタオリンピック以来初めてなんだそうだ。有力選手が次々リタイヤする過酷な状況下での完走は非常に価値のあることだろう。追加情報として、8月16日付の日刊スポーツの記事によれば、前半に2回のメカトラがあったとのこと。最初はパンクで車輪交換、次はブレーキのトラブル。集団に追いつくために足を使ってしまったんだろう。これがなければもうちょっと上位も狙えたはず。返す返すも残念だ。
鈴木選手はシマノの選手に引いてもらっての練習中、最後自らがもがいた時に足の筋肉(内転筋だったかな)を痛めたそうで、10日ほど練習ができなかったんだそうだ。ずっと集団の後ろを走っていたために、中継映像によく映っていたらしい(って私、どこで読んだんだろ)。ベストの状態で挑めればまた違った結果が生まれていたかもしれない。残念だけど、また次の機会を目指して頑張ってほしいな。
でもってcyclingnews.comにスタート前の2人の写真が載っていた。2人ともリラックスしたいい表情してたんだね。
写真ついでに。カナダチャンピオンのゴードン・フレイザーのフレームにはカエデ模様のドットが散っている。とってもキュートだ。
クレタ島での練習中に落車したウルリッヒ。たいした怪我ではなかったようだが、右腕のネットが痛々しい。
あ、マキュアンの眉毛がまた「八」の字になってる(笑)。ゆだってるマイケル・バリー(カナダ)、目の下が落ち窪んでるウルリッヒの写真を見ても、とても過酷な状況だったことがうかがわれる。
そして最後にめっちゃ嬉しそうなベッティーニ。ここんとこ勝利からは遠ざかっていたベッティーニだけども、母国に最初の金メダルを持ち帰れてよかったね。
これまた追加情報。イタリア勢が男子ロードで金メダルを獲ったのは、92年のバルセロナ大会でファビオ・カサルテッリ以来とのこと。カサルテッリは1995年のツール・ド・フランス第15ステージで落車。25歳の若さで亡くなった。事故のあったポルテ・ダスペの峠にはカサルテッリの死を悼む真っ白い碑が建てられている。
順位 | 名前 | 国 | タイム |
---|---|---|---|
1 | パオロ・ベッティーニ | イタリア | 5.41.44 |
2 | セルジオ・パウリーニョ | ポルトガル | 0.01 |
3 | アクセル・メルクス | ベルギー | 0.08 |
4 | エリック・ツァベル | ドイツ | 0.12 |
5 | アンドレイ・ハウプトマン | スロベニア | |
6 | キム・キルシェン | ルクセンブルク | |
7 | ロジャー・ハモンド | イギリス | |
8 | フランク・ホイ | デンマーク | |
9 | クルトアスル・アルヴェセン | ノルウェー | |
10 | アレクサンドル・コロブネフ | ロシア | |
57 | 田代 恭崇 | 日本 | 8.51 |
DNF | 鈴木 真理 | 日本 | − |