アテネオリンピックで男子ロードが行なわれた8月14日、トラックの代表選手が成田空港からアテネに出発するというのでお見送りに行ってきた。
割合のんびりしたムードでの出発を想像していたんだけども、成田空港に到着した選手バスは2台。なんと陸上選手と一緒の出発だったのであった。末續、為末、朝原といった超有名選手が出発するとあって、テレビカメラは入るわ、見送りは多いわ、たまたま居合わせた人も集まってくるわで想像してたのとはちょっと違ったお見送りとなってしまった。
右の写真は成田に到着した陸上関係者(手前)とそれを撮影するテレビクルー達(奥)。この時はどんな競技の選手なんだろうと思ってたんだけども、今見ると中央で背後を振り返ってる(サングラスをかけている)のは元五輪代表の高野コーチだ。
選手達は成田空港第2ターミナル3FにあるJALのチェックインカウンターで荷物を預ける。一番端っこがオリンピック代表選手および関係者用のカウンターになっていた。最初、チェックインカウンターに入る前に、ここで撮っとかないともう撮れないかもと思って何枚か撮ってみたんだけども、向こう側からテレビカメラ用のライトが当たっているために、こっちからは逆光になってどれが誰なんだかもうって感じの写真になってしまった。あーあ。
肝心要のトラック日本代表。取材陣にしてもファンにしても集まるのは陸上選手が中心。後にチェックインカウンターを出たあたりで取材が行なわれたんだけども、末續選手、為末選手、朝原選手、高野コーチ、それから競輪選手や大菅選手って感じだった。多分トラック選手だけだったらこんなことにはならなかっただろうね。
陸上と自転車の扱いの違いもさることながら、つい気になってしまうのが競輪選手と飯島選手の扱いの違い。最近テレビでも「がーんばれ」と3人のトラック代表競輪選手を応援するCMを盛んに打ってるけど(山手線や京浜東北線で車両全体そのポスターというのもやってるそうだ)、なぜ3人だけなのかが一般人的には理解できない。契約の問題やらいろいろあるんだろうけど、それは組織側の都合で、見てる側には無関係。同じ競技の日本代表ってことで一緒に支援してほしい。
ただし、さすが競輪パワー。トラック競技出場時の海外遠征はビジネスクラスで移動できるから楽チンなんだって。
ってなもんで写真を何枚か。
飯島夫妻と長塚選手 その1。 長塚選手がイイミワさんで隠れちゃってる(^^;。 |
飯島夫妻と長塚選手 その2。 この3人は仲良しさん。 |
下向いてるのが井上選手、背中向けてるのが伏見選手。 |
飯島選手と長塚選手はJOCの選手プロフィール紹介ページの「仲のよい選手」に互いの名前を挙げるほど仲良し。加えて6月23日に東京ドームで開催された「サイクルスポーツフェスティバル2004」の会場ではイイミワさんと長塚選手が仲良く話してる姿を目撃。イイミワさんも仲良しなのね。と思ったら、イイミワさんと長塚選手は同い年で、学校こそ違うけど、2人とも高校時代から自転車競技をやっていて、その頃からの知り合いなんだそうだ。そうだったのか。
余談だけど、成田にお見送りに行く前日、飯島選手に何かプレゼントがしたいよねってことで横浜駅周辺に買い物に行った。たいていの物はあるだろうし、そのまま出かけるんだから荷物になっても困る。何がいいのかつらつら考えながら、Loft、東急ハンズあたりをふらふら。結局一瞬の受けを狙って、飯島選手には「どや」「ええ仕事しまっせ」の文字の入った手ぬぐい、イイミワさんにはお約束の「必勝」の文字と日の丸の入ったハチマキをプレゼント。もうちょっと気の利いたものを送れって噂もあるけど、とりあえずご笑納いただきました。
で、先に断っておくならば、以降の写真、私も「あんまり機会はないだろうから」と写真を撮り、旦那も喜び勇んで写真を撮り、なんだか大菅選手写真館のようになってしまいました。っていうか、他の選手の写真少なすぎだ(^^;。ま、成田に選手をお見送りする機会なんてあんまりないでしょうから、とりあえず雰囲気だけでも伝えられればと思います。
ともあれ選手達はチェックインカウンター前でチェックインの手続きをしたり、スーツケースを開けてあっちに移してこっちに移してあーでもないこーでもないやったり(大菅選手だ(笑))、周りの選手と談笑したりしてた。一般人が入れる脇の通路はもう人が山盛り。カメラを持った人はカメラで、そうでない人は携帯のカメラでさかんに写真を撮っている。手に手にカメラや携帯を掲げ、有名人を取り囲んで物珍しそうに写真を撮る光景はどうも好きになれないんだけど、この際しゃーない。私も加わってちょっくら撮ってみた。
左の方に末續選手の姿が。右奥ではテレビ局のカメラが回っている。 | スーツケースを開けて、あーでもないこーでもないやってた大菅選手。 | こっち向いてるのは400mハードルの吉澤賢選手。とかってえらそうに書いてるけど、帰宅して調べるまでわからなかったわたくし(^^;。 |
その後、チェックインカウンターのある区切られたスペースを出たあたりでテレビの取材が行なわれた。取材を受けていたのは、短距離の末續選手、朝原選手、400mハードルの為末選手、高野コーチ。それからもともと予定してたのか、それともせっかくだからと取材したのかは不明ながら、長塚、伏見、井上の3選手、それから大菅選手が取材を受けた。でも注目の度合いは明らかに陸上の方が上、しかも上記有名選手に偏っている。もちろんニーズがあるからっていうのはわかるんだけど、明らかな偏りを目の当たりにしてしまうとやっぱり納得できないものを感じる。これはテレビでの中継についても言えることなんだけども、これはこの際関係ないっすね。
取材を受ける末續選手。 | 同じく朝原選手。 | 取材陣を後ろから見るとこんな感じ。 |
で、肝心な飯島誠選手。実はちょっとした手違いで翌日出発になってしまったのであった。せっかくだからというので翌日もお見送りに。…はいいんだが、かえって気を使っていただいちゃって恐縮。チェックインカウンターでもらったJALクマ(下の写真参照)までもらってしまった。
左の写真:後姿ですが。 「日本代表選手団の皆様、アテネでのご活躍をお祈り申し上げます。」のプレートが。 右の写真:いただき物のJALクマ。 ただでは起きない自分がイヤ(^^;。 |
ちょっと時間があったので、いろいろ話を聞くことができた。いわく、「世界選手権の時よりも調子はいい」とのこと。世界選手権の時も僅差での6位だった。展開次第でメダルを狙えるはず。ぜひとも獲って帰ってきてほしいものです。
ちなみに250mバンクは傾斜が急で、プロの選手でも落車する人がいるそうな。そういうのって一般人的にはわからないので(私だけか?)、なかなか興味深いものがあります。
そんなこんなで予定より一日遅れでアテネへと旅立った飯島選手。アテネでの調整も順調とのこと。とにかく持っている力をすべて出し切って、悔いのないレースをしてもらいたいものです。
最後に、せっかく撮ったので大菅選手写真館。なかなかいい表情でしょ? でも左から2枚目はなぜカメラ目線?(^^;