ジロ・デ・イタリア第6ステージは、スポレートからバルモントーネまでの164km。山岳ポイントは33.3km地点に2級が1つあるだけだが、全体を通してアップダウンがある。残り10kmほどの地点からは下り坂で、ラスト2〜3kmほどは平坦、な感じに見える(←無責任(笑))。インテルジロポイントは65.2km地点。
今年のジロは天候が今イチだが、この日もステージ後半に雨が降り出し、雨中でのレースとなった。
この日の序盤、怪我を圧して出走しているチッポリーニが、2級の上りに備えて少しでもアドバンテージを稼いで置こうという意図か、ダイネル・シュナイダー(フォナック)とアレッサンドロ・ベルトリーニ(アレッシオ)と一緒に逃げを打った。が、この逃げも長く続かず、まずはチッポとベルトリーニが、そしてまもなくシュナイダーが集団に吸収された。
山岳ポイントは、ファビアン・ヴェークマン(ゲロルシュタイナー)が先頭通過。2位アレサンドル・モース(フォナック)、3位フレディ・ゴンザレス(セッレイタリア)までがポイントを獲得した。
インテルジロポイントは、ロベルト・フォルスター(ゲロルシュタイナー)、アールト・ヴィアハウテン(ロット・ドモ)、アンジェロ・フルラン(アレッシオ)の順で通過。
残り78kmほどの地点で、チェラミケパナリアのバリアーニがアタック。バリアーニを追ってフォナックのフェルトナーニが集団からアタックするが、バリアーニには届かず。いずれもしばらく単独で逃げ続けた。
集団の先頭は、サエコ、ファッサボルトロあたり。一時は5分ほどもあったバリアーニのアドバンテージも、残り40kmほどの地点でのパンクもあり、徐々に縮まっていった。そしてまもなくフェルトナーニが集団に吸収。残り18kmほどの地点でバリアーニも吸収された。
と同時にニコラ・ローダ(テナックス)、イッリアーノ(セッレイタリア)がカウンターアタック。まもなく背後の集団からレオナルド・ジョルダーニ(デナルディ)が追いつき3人で逃げるが、それも長くは続かなかった。
集団の先頭はファッサボルトロがコントロール。ペタッキは5番手ぐらいのいい位置にいる。シモーニも危険回避のために前目に位置取り。
ラスト2kmほどの地点でアルカンシェル(世界チャンピオンの証、胸に虹色のラインが入ったジャージ)を身に着けたアスタルロア(ランプレ)がアタック! 残り1kmの地点で100mほどの差をつけたが最終コーナー手前で集団に吸収。
そして土砂降りの雨の中でのスプリント勝負となった。ファッサのトレインからペタッキが早めに前に出る。そして、誰も寄せ付けず、そのままゴール。今大会3勝目を飾った。
ゴール直後、ドミナヴァカンツェのアウグがチームメイトと絡んで落車。骨折してリタイヤとなってしまった。アウグといえば先日のチッポリーニの落車の際に彼と絡んだ選手。なんだかアンラッキーで可哀相。
第6ステージを終え、個人総合はシモーニ、インテルジロ賞はダモーレのまま変わらず。山岳ポイントをトップ通過して5ポイントを稼いだヴェークマンがシモーニに1ポイント差をつけ、山岳賞トップに。また、今日ステージ優勝したペタッキが、マキュアンからポイント賞トップの座を奪い返した。
●ステージ順位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●個人総合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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