2004 ツール・ド・フランス 第9ステージ

コースプロフィール:
 休息日明けの第9ステージは、サン・レオナル・ド・ノーブラからゲレの160.5km。距離は短く、34km地点と92km地点の2ヶ所に4級の山岳ポイントがあるだけだが、アップダウンが多く、なかなか難儀そうなコースだ。
 スプリントポイントは55.5km地点、77.5km地点、116km地点の3ヶ所。

現地の天候:
 毎日夕方送られてくるJ SPORTSからのツール2004メールマガジンによれば現地の天気は「曇り一時雨」。休息日の前日は晴れてたって話なのにぃ〜と身もだえしていたら、 晴れてた〜(T_T)。嬉し〜(T_T)。

レースの展開:
 第8ステージ終盤で落車したサムエル・デュムラン(AG2R)。何とかレースに復帰し、完走したものの、レントゲン検査の結果、左肘を骨折していることがわかり、今ステージ未出走となった。
 また、今度は薬物疑惑の取り調べ中であるという理由でステファノ・カーザグランダ(サエコ)とマルティン・フヴァスティヤ(アレッシオ・ビアンキ)がレースから除外処分を受けた。いずれも問題になっているのは2001年ジロ・デ・イタリアの最中にサンレモのチーム宿舎で行なわれた薬物一斉捜査に関する取り調べ。証拠がないのに取調べ中であるという事実のみで除外処分に付すのは個人的にはどうかと思う。ちなみにサエコのディルーカがツールに出場できなかったのも同じ理由から。後にパヴェル・パドルノス(USポスタル)、ステファノ・ザニーニ(クイックステップ)の2名も同じ理由で欠場を勧告されたが、ツールの主催者ASOが除外を主張したにも関わらず、UCIはこれを棄却。双方の同意がなかったためにパドルノス、ザニーニともに除外処分は免れた。
 ともあれ、そんなこんなの3名が未出走で計173名でのスタートとなった。

 この日、スタート後数キロの地点で集団から8人がアタックした。この逃げはすぐに集団に吸収されてしまったが、驚いたことにこの8人の中にマイヨジョーヌを着たヴォクラーの姿があった。マイヨジョーヌを着ていようといまいと、果敢に逃げる姿勢は変わらないのね。ゆくゆくはジャッキー・デュランのような  多くの攻撃は今日の速い段階をマークしました。しかし、それは、EuskaltelのInigo LandaluzeがフィリッポSimeoni(Domina Vacanze)と取り去ったボーモント-du-Lacからの上昇についた38kmの跡までありませんでした。 44km/h以上の平均速度で、追求が回転する土地を横切ってオンでした。しかし、LandaluzeとSimeoniは成功するとわかりました。  この日はスタート後40kmほどの地点から2名の逃げが決まっていた。エウスカルテルのランダルセとドミナヴァカンツェのシメオーニの2名で、2人が逃げてかなり経ってからラボバンクのカルステン・クローンが集団から飛び出し、2人と集団の間で宙ぶらりんになっていた。集団はこれらの逃げを容認。先頭の2名はここからガンガンリードを伸ばしていく。タイム差は10分近くにまで広がってしまった。
 クローンは逃げを諦め、自転車を降りてトイレタイムを取ってみたり、チームカーだかオフィシャルカーだかからボトルをたーくさん取って背中に入れたりしながら集団を待って吸収された。
 集団はなかなか真剣に追う様子を見せなかった。このまま逃げ切り濃厚かと思われた残り80kmほどの地点でクイックステップ、クイックステップが本気で追い始めた。クリストフ・モロー、ローラン・デュフォー、上り坂ではリシャール・ヴィランクまで先頭で引いている。ヴィランクは明日以降に備えて足をためておかなきゃいけないんじゃないのか? ともあれ、そんなこんなの追撃もあって、徐々にタイム差が縮まり始めた。
 しかし残りの距離数から考えて、逃げ切れるか否かはなかなか微妙そうなタイミング。結局吸収されないままにゴール前までやってきた。
 後ろから集団が迫っているというのに逃げの2人はちょっと牽制気味。ゴール手前150mほどの地点でランダルセがアタック。が、集団もすぐ後ろに迫っていて、ゴール前15mの地点で吸収。そのまま混戦でのゴールとなった。
 勝ったのはロビー・マキュアン。混戦にはやっぱり強い。ゴール後にかなり興奮していた様子だったのが印象的だった。あんなマキュアン見たことないや。
 気の毒だったのがイニゴ・ランダルセ。集団がすぐ後ろに迫ってるのに気づかなかったのかな。残り150mほどのところでアタック。逃げていた2人の間で足が残っていたのはシメオーニではなくランダルセだった。先行していたシメオーニ(シメオーニは振り返ってランダルセというよりさらにその後ろの集団を確認していた)を追い抜くと、ゴールに向かってスプリント。が、残り15mほどのところで集団の波に飲まれ、9人にかわされて10位ですよ。もうちょっと前にアタックをかけていたら、もしかしたら逃げ切っていたかもしれない。まぁ早くかけたらそれだけ早く失速してたかもしれないからなんとも言えないけど。
 個人的には、ステージ優勝者の所属チームを予想するクイズで、集団ゴールになったらマキュアンかなぁなんて思いつつ、途中のヴィランク、ローラン・デュフォーの頑張りに一票を投じたい気持ちになってしまって(いや、別に敢闘賞を選ぶためのものじゃないんだが)、つい「クイックステップ」と書いてしまったため、ボーネンのゴール順位がとても気になっていた。ゴール手前、比較的いい位置につけていたんだけども、コースをふさがれてしまって前に出られなかった。7位でゴールしたボーネンはハンドルを叩いて悔しがっていた。なんか私も妙に悔しい。ツール放送のクイズ、去年は割合冷静に回答して、いくつか正解もあったんだけど、今年はなぜか一昨年までの「感情先行回答」に戻ってる。「誰がなんと言ってもエリック・ツァベル」「文句あるかエリック・ツァベル」「私の勝手だT-Mobile」といったような。ま、どうせ外すなら、自分の気持ちに逆らって外れるよりは好きな選手、思い入れのあるチームで答えて外れた方が精神衛生上いいってことで、多分今後もこのスタイルだと思います。

★ステージ優勝
ロビー・マキュアン(ロット・ドモ)
★個人総合(マイヨジョーヌ)
トマ・ヴォクラー(ブリオシュ・ラブランジェール)
★ポイント賞(マイヨヴェール)
ロビー・マキュアン(ロット・ドモ)
★山岳賞(マイヨブラン・アポアルージュ)
パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)
★新人賞(マイヨブラン)
トマ・ヴォクラー(ブリオシュ・ラブランジェール)
★チーム総合
チームCSC
★敢闘賞
イニゴ・ランダルセ(エウスカルテル)
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1ロビー・マキュアンロット・ドモ3.32.55
2トール・ハスホフトクレディアグリコル
3スチュアート・オグレディコフィディス
4ジェローム・ピノーブリオシュ・ラブランジェール
5エリック・ツァベルT-Mobile
6ヤネク・トンバックコフィディス
7トム・ボーネンクイックステップ
8ダニロ・ホンドゲロルシュタイナー
9セルジョ・マリナンジェリドミナヴァカンツェ
10イニゴ・ランダルセエウスカルテル
spacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1トマ・ヴォクラーブリオシュ・ラブランジェール36.36.31
2スチュアート・オグレディコフィディス2.53
3サンディ・カザルエフデジュ4.06
4マグヌス・バクステットアレッシオ6.27
5ヤコブ・ピールCSC7.09
6ランス・アームストロングUSポスタル9.35
7ジョージ・ヒンカピーUSポスタル9.45
8ホセ・アゼベドUSポスタル9.57
9ホセエンリケ・グティエレスフォナック10.02
10エリック・ツァベルT-Mobile10.06

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