速報:
6月12日日本時間午後11時半(スイス時間午後16時半)の状況としては、残り25kmの地点で、ダヴィド・カニャダ(サニエルデュバル)とザンピエリ(ヴィーニ)の2人が逃げていたとこに、背後の集団からアタックしたT-Mobileのウルリッヒ(!)とフォナックのカメンツィントが追いついたという状態。ただあまりタイム差はついていない。
その後、残り11kmの時点でサニエルデュバルのファビアン・イェーカーが先頭グループに追いついた。
残り6kmの時点で5人のリードは18秒。
残り1km。まだ5人は吸収されずに逃げている。残り500mの時点でウルリッヒは2番手。そしてスプリント勝負でウルリッヒが勝利! まさか第1ステージでステージ優勝するとは思わなかったのでかなりびっくり。
展開、リザルトは明日にでも掲載します。 (2004年6月12日)
詳細:
ツール・ド・スイス第1ステージは、終盤に4級の山岳が2つあるものの、それほど厳しいコース設定ではなく、スプリンター向けのステージと予想されていた。が、フタを開けてみたら30kmの地点で39人の選手が先頭集団を形成。残りの100人強の選手達は先行した集団に追いつくことはなく、結局18分以上遅れてゴールすることとなった。
先頭集団にいたのはウルリッヒ(T-Mobile)、カメンツィント(フォナック)、それからディフェンディングチャンピオンのヴィノクロフ(T-Mobile)、モース(フォナック)、ボビー・ジュリック、チオーニ(ファッサ)、トーチュニヒ(ゲロルシュタイナー)、トンコフ(ヴィーニ)、アクセル・メルクス(ロット・ドモ)、パトリック・シンケヴィッツ(クイックステップ)ら。76km地点で後続の集団に対して4分のリードを持っていた。
後続の集団の先頭は総合上位を狙う選手が先頭集団に入れなかったアレッシオ・ビアンキとショコラーデジャックあたり。残り65kmあたりからはランプレも協力し、タイム差を詰めた。タイム差は2分10秒ぐらいまで縮まり、大きな集団に戻るのも時間の問題と思われた。
が、2つ目のスプリントポイントを機に先頭集団のスピードが急に上がった。後続の集団は追うのを諦め、タイム差が5分、7分、18分と広がっていった。
1つ目の4級の山岳の上りで、ダビド・カニャダ(サニエルデュバル)、スティーヴ・ザンピエリ(ヴィーニ)がちょっと飛び出した形になった。2人のリードは20秒ほどにまで広がった。が、その時、背後の集団からウルリッヒがアタック。カメンツィントもこれに反応。先頭の2人に追いつき、4人での逃げとなった。その後、背後の集団からファビアン・イェーカー(サニエルデュバル)が追いつき、先頭グループは5人に。後続が必死に追い上げるが、差は詰まりそうで詰まらない。
残り1km。カニャダが先行、背後にはウルリッヒとカメンツィントがぴったりと張り付いている。
ゴール前、最後のカーブ手前でウルリッヒがアタック。またカーブでのライン取りが巧妙だった。2番手のカメンツィントは前に出られず、ウルリッヒ先頭でゴール! そして初日から黄色いリーダージャージを着ることとなった。
いや、いいっすねー黄色いジャージを着たウルリッヒくん。 (2004年6月15日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ヤン・ウルリッヒ | T-Mobile | 4.07.56 |
2 | オスカー・カメンツィント | フォナック | |
3 | ファビアン・イェーカー | サニエルデュバル | |
4 | スティーヴ・ザンピエリ | ヴィーニカルデローラ | |
5 | ダビド・カニャダ | サニエルデュバル | |
6 | アレクサンドル・モース | フォナック | 0.15 |
7 | アレクサンドル・ヴィノクロフ | T-Mobile | |
8 | アレクサンドル・コロブレフ | ドミナヴァカンツェ | |
9 | グリシャ・ニールマン | ラボバンク | |
10 | クリストフ・デティユー | ロット・ドモ |
速報:
6月13日に行なわれたツール・ド・スイス第2ステージの速報です。
この日はエリック・ルブラシェ(クレディアグリコル)、ミハエル・ブラウドズン(CSC)、マルクス・ツベルク(ゲロルシュタイナー)、マーティン・エルミガー(フォナック)、パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)、ヤン・ボーフェン(ラボバンク)、ステファノ・ガルゼッリ(ヴィーニ)の7人が逃げていた。全長169.9kmのうち実に126kmもの距離を逃げ続けたが、残り数kmというところで集団に吸収。集団でのゴールスプリントとなり、それを制したのはロットドモのロビー・マキュアンだった。
昨日ステージ優勝を果たして個人総合リーダーのイエロージャージを身にまとったヤン・ウルリッヒ(T-Mobile)は集団でゴールし、リーダージャージを守った。
心配なのが去年の覇者のヴィノクロフ。このステージで落車してリタイヤしてしまったそうだ。ツールを来月に控えたこの時期だけに怪我の程度が心配される。あまりひどくないといいんだけれど…。 (2004年6月13日)
詳細:
ツール・ド・スイス第2ステージは、細かなアップダウンはあるものの、おおむね平坦なコース設定。…とはいえ、公式サイトのプロフィールマップって、こんな可愛らしいモノなので、すごい山岳でも緊迫感が伝わってこない(^^;。まぁそりゃもう細かなプロフィールが別にPDFで用意されているんだけどね。
まずこの日のヴィノクロフの落車についての詳報。集団が時速50kmで走行していた時、中央分離帯に激突。幸い骨折こそなかったが、顔、手に傷を負い、肩の靭帯を損傷して手術を受けたそう。これにより3週間後に控えているツール・ド・フランス出場は絶望的となった。ウルリッヒは「ツール・ド・スイスのような国際的なレースで、スピードの出る危険な箇所になぜ誘導係を置かなかったのか理解できない」というようなコメントを出している。T-Mobileにとってヴィノクロフの不在はツール・ド・スイスだけでなく、ツール・ド・フランスを考えても大きな痛手と言わざるを得ない。ヴィノクロフは好きな選手の一人。残念っす(;_;)。
この日、前日逃げの集団に入れなかった選手達がスタート直後から積極的にアタックした。いくつかの逃げがあったが、決定的なものとなったのはJan Boven(ラボバンク)、パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)、ステファノ・ガルゼッリ(ヴィーニ)、エリック・ルブラシェ(クレディアグリコル)、ミハエル・ブラウドズン(CSC)、マルクス・ツベルク(ゲロルシュタイナー)、マーティン・エルミガー(フォナック)の7人の逃げだった。この中に総合を脅かす選手がいなかったため、というか、全員昨日18分以上遅れてゴールした集団の中にいたため、リーダージャージを着たウルリッヒを擁するT-Mobileはこの逃げを容認。75km地点で4分30秒までリードを伸ばした。
しかしこれを捕まえたいのがマキュアンに勝たせたいロット・ドモと誰に勝たせたいのか私にはよくわからない(をい(^^;)ミスターブックメーカー。懸命な追い上げで、徐々にではあるがタイム差が縮まってきた。残り15kmでタイム差は1分4秒。この時、エルミガーとツベルクがアタック。ガルゼッリとルブラシェが追いつき、4人で逃げるが、結局全員が残り4kmの地点で吸収された。混戦模様のゴール前スプリントを制したのはロビー・マキュアン(ロット・ドモ)。残り300m、左側からすーっと上がって来て、追いすがるオラーフ・ポラック(ゲロルシュタイナー)、ロバート・ハンター(ラボバンク)らを振り切ってのゴールだった。 (2004年6月18日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ロビー・マキュアン | ロット・ドモ | 3.44.57 |
2 | オラーフ・ポラック | ゲロルシュタイナー | |
3 | ロバート・ハンター | ラボバンク | |
4 | キム・キルシェン | ファッサボルトロ | |
5 | ロジャー・ハモンド | ミスターブックメーカー | |
6 | アルベルト・ロッド | サニエルデュバル | |
7 | ジュリアン・ディーン | クレディアグリコル | |
8 | ファブリツィオ・グイディ | CSC | |
9 | サルバトーレ・コンメッソ | サエコ | |
10 | アレクサンドル・コロブレフ | ドミナヴァカンツェ |
速報:
6月14日に行なわれたツール・ド・スイス第3ステージの速報です。
夕ご飯が遅かったので、食べ終わって落ち着いたらもう11時半過ぎだった。さーてそろそろ佳境に差しかかった頃だろうかと思いながら覗いてみたら、もう先行していた5人がゴールした後だった。勝ったのはロバート・ハンター(ラボバンク)。以下、2位グレゴリー・ラスト(フォナック)、3位ユルゲン・ファングーレン(クイックステップ)、4位アルベルト・オンガラート(ファッサボルトロ)、5位ペーター・ウィッツ(ミスターブックメーカー)という順でゴールした。
この日、逃げていたのは上記の5人。10分以上にまでリードを広げていた。後続の集団の先頭はリーダージャージを着たヤン・ウルリッヒを擁するT-Mobile。集団の追い上げでタイムは縮まっては来たものの、そのまま逃げ切りでの勝利となった。大集団はおそらく3分ぐらい遅れてゴール。ウルリッヒもこの集団の中にいた。
先にゴールした5人の総合成績を見ると、一番いいのがハンターの18分37秒遅れの40位。ということで、この日もヤン・ウルリッヒはリーダージャージを守った。 (2004年6月14日)
詳細:
ツール・ド・スイス第3ステージは、30.8km地点に3級の山岳ポイントがあり、そこから下って中盤はほぼ平坦、残り25kmぐらいの地点から上り始め、4級、3級の山岳ポイントを経て、もうちょい上って山頂ゴールというプロフィールだ。
この日も初日で遅れ、総合を狙うのが難しくなってしまった選手が積極的に動いた。47km地点でアンドレイ・ツィントチェンコ(合ってるか? ミラネザ)、ロバート・ハンター(ラボバンク)、クリストフ・スティーブンス(ショコラーデジャック)、アルベルト・オンガラート(ファッサボルトロ)マルコ・ザノッティ(ヴィーニカルデローラ)、アレッサンドロ・コルティノヴィス(ランプレ)、ペーター・ワイツ(ミスターブックメーカー)、グレゴリー・ラスト(フォナック)、ユルゲン・ファングーレン(クイックステップ)の9人の逃げが決まっていた。ここから1人、また1人と脱落し、70kmの地点で残っていたのはハンター、オンガラート、ウィッツ、ラスト、ファングーレンの5人。前のステージでも同じようなことを書いた気がするが、この5人の中には総合上位の選手はいなかったため、T-Mobileはこの逃げを容認した。83kmの地点で3分程度だったリードは残り42kmの地点(って全長185kmです)で9分52秒にまで広がった。
ラストの上りに差し掛かり、逃げのグループに動きがあった。4級の山岳ポイントはワイツ、ファングーレン、ラストの順で通過した。直後に3番手通過したラストがカウンターアタック。反応できたのはハンターだけだった。残り1.4kmの地点にある3級の山岳ポイントはラスト、ハンターの順で通過した。が、足が残っていたのはハンターだった。ラストをさくっとかわし、そのまま先行。最後は両手を高々と挙げてゴールした。ファングーレン、オンガラート、ワイツの順でゴールし、約4分遅れて到着した集団の先頭争いはボビー・ジュリック(CSC)が制した。この集団でゴールしたウルリッヒはこのステージもリーダージャージを守った。 (2004年6月18日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ロバート・ハンター | ラボバンク | 4.05.07 |
2 | グレゴリー・ラスト | フォナック | 0.02 |
3 | ユルゲン・ファングーレン | クイックステップ | 0.19 |
4 | アルベルト・オンガラート | ファッサボルトロ | 0.29 |
5 | ペーター・ワイツ | ミスターブックメーカー | 0.31 |
6 | ボビー・ジュリック | CSC | 3.59 |
7 | アレクサンドル・コロブレフ | ドミナヴァカンツェ | |
8 | パトリック・シンケヴィッツ | クイックステップ | |
9 | ファビアン・イェーカー | サニエルデュバル | |
10 | スティーヴ・ザンピエリ | ヴィーニカルデローラ |
速報:
ツール・ド・スイス第4ステージの速報です。
ゴール手前18kmの時点でラボバンクのデン・バッカーら4人が先行していた。集団との差は30秒。集団との差は徐々に縮まっている。1人、また1人と集団に吸収される中、デン・バッカーが最後の抵抗を試みるも結局吸収。残り15kmで集団は再び1つになった。
その後、いくつものアタックがあったが、結局集団は1つのままスプリント勝負へとなだれ込んだ。それを制したのはロット・ドモのロビー・マキュアン。第2ステージに続いてツール・ド・スイス2勝を飾った。
タイム差なしの集団ゴールだったため、ヤン・ウルリッヒ(T-Mobile)はこの日もリーダージャージを守った。
明日は山頂ゴール。どんなことになるのか目が離せません。 (2004年6月15日)
詳細:
ツール・ド・スイス第4ステージは、標高の高い地点をスタートし、中盤過ぎまでアップダウンが続く。後半は4級の山岳ポイントが2つあるものの、おおむね平坦なコース設定となっている。
この日もまた初日に遅れ、総合を狙うのが難しくなったトム・ダニエルソン(ファッサボルトロ)、ホアンマヌエル・ガラテ(ランプレ)、ヘールト・ヴェルヘーエン(ショコラーデジャック)、デン・バッカー(ラボバンク)の4人の長い逃げが決まった。しかし、ロット・ドモ、ミスターブックメーカーの追い上げにより、タイム差は徐々に縮まっていった。
逃げのグループが背後を気にするようになってきた頃、デン・バッカーがアタック。単独での逃げる形となった。しかしこの逃げは長くは続かなかった。デン・バッカーが吸収された直後、今度はロット・ドモのリック・フェルブルッヘがアタック。これに反応したのがミスターブックメーカーのロジャー・ハモンド。さらにパオロ・ベッティーニ(クイックステップ)、グレゴリー・ラスト(フォナック)が続いた。フェルブルッヘは脱落、ベッティーニ、ハモンド、ラストの3人で逃げるも、結局吸収。集団のままゴール前スプリントへとなだれ込んだ。集団の先頭にはロット・ドモとアレッシオ・ビアンキ。と、素晴らしい足を見せたのがファッサボルトロのフランチェスコ・キッキ。元U23世界チャンピオンのキッキは、ゴールライン直前で両手を高々と挙げてゴール…したつもりが、先にゴールに入ったのはキッキが両手を挙げている間にハンドルを投げたロビー・マキュアン(写真はこちら)。こ、これと同じの、ついこの間見たぞ。ミラノ〜サンレモのツァベルとフレイレみたいだ(^^;。そんなこんなで勝利を逃してしまったキッキだけれど、プロ初勝利もそれほど遠い話じゃないかもね。
ウルリッヒ、カメンツィント、イェーカーら個人総合上位の選手は先頭集団でゴールしているためタイム差はつかず。ウルリッヒはリーダージャージを守った。 (2004年6月19日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ロビー・マキュアン | ロット・ドモ | 4.51.50 |
2 | フランチェスコ・キッキ | ファッサボルトロ | |
3 | オラーフ・ポラック | ゲロルシュタイナー | |
4 | ファビオ・バルダート | アレッシオ | |
5 | パオロ・ベッティーニ | クイックステップ | |
6 | ロバート・ハンター | ラボバンク | |
7 | ファブリツィオ・グイディ | CSC | |
8 | ダヴィー・コメイヌ | ミスターブックメーカー | |
9 | ゲーリット・グロムザー | サエコ | |
10 | マーティン・エルミガー | フォナック |
速報:
ツール・ド・スイス第5ステージの速報です。
山頂ゴールの第5ステージ。残り40kmぐらいの時点でロバート・ハンター(ラボバンク)、ミハエル・ブラウドズン(CSC)、ムリリョ・フィッシャー(ドミナヴァカンツェ)の3人が後続の集団に10分以上の差をつけて逃げていた。集団は個人総合でいい位置につけているボドロギ、シンケヴィッツを擁するクイックステップが先頭をコントロール。追い上げを図るがタイム差は思ったより縮まらない。そして残り6kmの地点でハンターがアタック。残りの2人には足が残っていなかった。ハンターは単独でゴール。ステージ2勝目を飾った。フィッシャーは35秒遅れの2位、ブラウドズンは37秒遅れの3位でゴールした。総合上位を含む18人の集団が4分30秒遅れで到着。この中にはウルリッヒはもちろん、第4ステージ終了時点で個人総合10位以内の選手全員が含まれていた。ということで、総合上位に変動はなし。
明日の第6ステージは、中盤に標高2224mの山岳と終盤に1948mの山岳がある。2つ目の山頂を越えたら標高差にして1286mを一気に駆け下りてゴールというステージだ。 (2004年6月16日)
詳細:
ツール・ド・スイス第5ステージは、おおむね上り基調で、ラストは山頂ゴール。ゴール手前1.9kmの地点に2級(多分。プロフィールマップでは丸数字の2がひっくり返ったマークが入ってるけど、なんなんだろ、これ。山頂ゴールってことかしらん?)の山岳ポイントが設定されている。
この日、スタート地点の天候は雨だった。気温も低そうで、レインジャケットを着てアームウォーマーをつけている選手の姿が多く見られた。
この日、最初にアタックしたのはショコラーデジャックのベルト・ヘイムストラ。集団に対して1分21秒のリードを持っていたが、電車の通過待ちで30秒ほどロス。その後、16kmの地点で集団に吸収された。続いてロバート・ハンター(ラボバンク)、ミハエル・ブラウドズン(CSC)、ムリリョ・フィッシャー(ドミナヴァカンツェ)の3人がアタック。37km地点では40秒ほどだったリードが85km地点では10分以上にまで広がっていた。3人とも総合では大きく遅れを取っていたとはいえ、ロバート・ハンターの第4ステージ終了時点の総合成績はウルリッヒから14分22秒遅れの37位。あんまりほったらかしにしておくわけにもいかない。背後の集団ではT-Mobile、サニエルデュバルあたりがペースを上げ始めた。それでもタイム差はあまり縮まらず、3人は集団が最後の山岳にかかるまで10分前後のリードを保っていた。
その後、集団の先頭にクイックステップも上がってきて、やっとこさタイム差が縮まり始めた。しかし、残り24kmで9分弱。3人の逃げ切りはほぼ確定となった。
残り16kmの地点で集団で落車が発生。ゲロルシュタイナーのジャンニ・ファレジンとサエコのフアン・フエンテスが落車し、ファレジンはリタイヤに追い込まれた。
残り6kmの地点で先頭グループからハンターがアタック。残りの2人は反応できなかった。ハンターはリードを広げ、そのまま単独でゴールした。ハンターは第3ステージに続いてのツール・ド・スイス2勝目。2位フィッシャー(35秒遅れ)、3位ブラウドズン(37秒遅れ)。続く集団は18人に絞られ、ファッサボルトロのキム・キルシェンを先頭に4分30秒遅れでゴールした。有力選手は全員この中に含まれ、総合上位には変動がなかった。 (2004年6月22日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ロバート・ハンター | ラボバンク | 3.45.16 |
2 | ムリリョ・フィッシャー | ドミナヴァカンツェ | 0.35 |
3 | ミハエル・ブラウドズン | CSC | 0.37 |
4 | キム・キルシェン | ファッサボルトロ | 4.30 |
5 | ファビアン・イェーカー | サニエルデュバル | |
6 | ゲオルグ・トーチュニヒ | ゲロルシュタイナー | |
7 | ホセマリア・デルオルモ | ミラネザ | |
8 | ボビー・ジュリック | CSC | |
9 | マッシミリアーノ・ジェンティーリ | ドミナヴァカンツェ | |
10 | アクセル・メルクス | ロット・ドモ |
速報:
ツール・ド・スイス第6ステージの速報です。
この日、トルワルド・フェネベルク(ラボバンク)、ロジェ・ブシャ(ヴィーニカルデローラ)、ニキ・エバーソルト(フォナック)の3人の逃げが決まっていた。後続の集団とのタイム差は10分近くにも広がっていた。そしてその中からニキ・エバーソルトがアタック。単独で逃げ続けた。
3人を追うのはウルリッヒ、グエリーニ(以上T-Mobile)、チオーニ(ファッサボルトロ)、ファビアン・イェーカー(サニエルデュバル)、ホセマリア・デルオルモ(ミラネザ)、トーチュニヒ(ゲロルシュタイナー)の6人。ただし、逃げの3人はいずれも総合で20分以上遅れているため、何が何でも捕らえなければという感じでもない。
エバーソルトは順調に逃げ続けた。ウルリッヒ達のグループとのタイム差は縮まりつつあるが、残りの距離から考えても逃げ切りはほぼ確定。そして集団に先立つこと約3分、エバーソルトがゴールし、ステージ優勝を飾った。2位には先ほどまで逃げていたフェネベルク、集団はすぐ背後に迫っていて、ブシャを筆頭に9秒差でゴールした。
ということでリーダージャージはウルリッヒで変わりなし。ただし、ウルリッヒ達のグループから1分13秒遅れでゴールしたカメンツィント(フォナック)に代わり、ファビアン・イェーカーが総合2位につけた。 (2004年6月18日)
詳細:
ツール・ド・スイス第6ステージは、しょっぱなアップダウンがあるが、序盤はおおむねフラット。しかしこれが厳しいステージの序章となる。91.2km地点と159.9km地点に超級の山岳ポイントが設定されている。そして2つ目の山頂を越えたら標高差にして1286mを一気に駆け下りてゴール。厳しい上りと厳しい下りが待ち構えるステージだ。
この日、クリストフ・デティユー(ロット・ドモ)、マルコ・ザノッティ(ヴィーニ)、ステファン・ヴェゼマン(T-Mobile)、ファブリツィオ・グイディ(CSC)が出走しなかった。ヴェゼマンは気管支炎のため。これまでにヴィノクロフとシュタインハウザーを落車で失っているT-Mobile。リーダージャージを着たウルリッヒにとってこれはとても痛いことだろう。
スタート後7kmほどの地点でニキ・エバーソルト(フォナック)とロジェ・ブシャ(ヴィーニ)の2人が最初のアタック。たちまち1分ほどのタイム差をつけた。その後、集団から2人を追ってトルワルド・フェネベルク(ラボバンク)、サルバトーレ・コンメッソ(サエコ)、ステファーヌ・アウジュ(クレディアグリコル)がアタックし、35km地点で2人に追いつき、先頭グループは5人になった。もう毎日こんなことを書いてる気がするんだけども、この5人の中にも総合上位を脅かす選手はいなかったため、集団は真剣には負わなかった。2つの超級の山岳の谷間のあたりでタイム差は10分近くにまで広がっていた。
次の上りでアウジュとコンメッソが脱落。先頭グループは3人となった。後続の集団でも上りで脱落する選手が相次いだ。
残り48kmの地点で先頭の3人と後続の集団のタイム差は11分。後続の集団からエリック・ルブラシェ(クレディアグリコル)がアタックした。ルブラシェは、先頭グループから脱落していたアウジュのところまではたどり着いたものの、先頭の3人には追いつけず、残り30kmの地点で集団に吸収された。
そして2つ目の山岳の山頂まで10kmほどの地点でエバーソルトがアタック。山頂を残りの2人に2分ほどの差をつけて通過した。その頃集団では、フォナックのアレックス・ツーレ(と一応表記するけど、uにてんてんだから「チューレ」になる気がする)の懸命な引きにも関わらずオスカー・カメンツィントが遅れ始めていた。ウルリッヒ、グエリーニがペースを上げ、2番手集団は6人に絞られた。ここにいたのはトーチュニヒ(ゲロルシュタイナー)、イェーカー(サニエルデュバル)、デルオルモ(ミラネザ)、チオーニ(ファッサ)。
エバーソルトはフェネベルクとブシャとの差をさらに広げ、単独でフィニッシュラインに入ってきた。ゴールのずいぶん手前から両手を挙げて拍手を求めるようなしぐさをし、最後は右手の人差し指を高々と上げてゴールした。2位は2分51秒遅れのフェネベルク。そしてウルリッヒらの集団はエバーソルトから3分遅れでゴールした。集団の先頭はさっきまで一緒に逃げていたブシャ。集団に吸収されたものの、なんとか3位でゴールした。
一方、ラストの上りで遅れたカメンツィントはトップから4分13秒、ウルリッヒから1分13秒遅れの12位でゴールした。この結果、個人総合での順位を7位に落とし、1位ウルリッヒ、2位イェーカー(6秒差)、3位トーチュニヒ、4位チオーニ、5位ホセマリア・デルオルモ(3〜5位は25秒差の同タイム)という暫定結果となった。 (2004年6月22日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ニキ・エバーソルト | フォナック | 5.04.07 |
2 | トルワルド・フェネベルク | ラボバンク | 2.51 |
3 | ロジェ・ブシャ | ヴィーニカルデローラ | 3.00 |
4 | ヤン・ウルリッヒ | T-Mobile | |
5 | ゲオルグ・トーチュニヒ | ゲロルシュタイナー | |
6 | ファビアン・イェーカー | サニエルデュバル | |
7 | ホセマリア・デルオルモ | ミラネザ | |
8 | ダリオ・チオーニ | ファッサボルトロ | |
9 | ジュゼッペ・グエリーニ | T-Mobile | |
10 | アレクサンドル・モース | フォナック |
速報:
ツール・ド・スイス第7ステージの速報です。
雨模様のこの日、逃げていたのはミスターブックメーカーの2人、エルウィン・テイスとベン・デイだった。2人は徐々にリードを失い、集団に捕らえられるのも時間の問題となった。残り10kmでザンピエリ(ヴィーニ)が、続いてゲオルグ・トーチュニヒ(ゲロルシュタイナー)がアタック。このトーチュニヒ、第6ステージ終了時点でウルリッヒから25秒遅れの総合3位の選手。逃がすわけにはいかない。グエリーニらが集団のペースを上げ、一度はトーチュニヒを吸収した。集団からはその後活発なアタックがあった。そして残り3kmの地点でトーチュニヒが再度アタック。前にいた選手に追いつき追い越し、単独でリードを広げた。ここで追い上げなければいけないのに、集団からウルリッヒが遅れ始めた。トーチュニヒは単独で逃げ切り、ステージ優勝を飾った。2位には第6ステージ終了時点で個人総合2位につけていたイェーカー(サニエルデュバル)。ウルリッヒはトーチュニヒから39秒、イェーカーからは32秒遅れの6位でゴールし、リーダージャージを失った。
ということで、第7ステージ終了時点での個人総合は1位イェーカー、2位トーチュニヒ(8秒遅れ)、3位ウルリッヒ(32秒遅れ)という結果となった。明日は中盤に標高1917mの山岳が控えた山岳ステージ、そして最終日の明後日は25.6kmの個人タイムトライアルだ。明日の山岳で動きがあるのか? そして個人TTでの首尾は? ますますもって目が離せません。 (2004年6月18日)
詳細:
ツール・ド・スイス第7ステージは、30km地点と105km地点に3級の山岳ポイントがあるものの、それ以外終盤まではおおむねフラット。が、120km過ぎから上り始め、ゴールまで1.6km地点の2級(これまた丸数字の2がひっくり返ったマークだ。やっぱり山頂ゴール?)の山岳ポイントを経てラスト標高1600mの山頂ゴールと相成る。133kmと距離こそ短いが、ラストの上りの平均斜度は8.1%。前日の山岳をこなした足にはこれまた厳しいステージといえる。
この日、序盤から積極的に動いたのはクイックステップのベッティーニだった。しかしベッティーニのアタックは結局決まらず、最初に決まったのはミスターブックメーカーの2人、エルウィン・テイスとベン・デイの逃げだった。2人は4分にまでリードを広げたが、上り始めて1kmほどの地点で集団に吸収された。
続いてアタックしたのがアンドレイ・ツィントチェンコ(ミラネザ)。これはチームメイトのデルオルモがアタックするための布石だったようだが、この逃げは長くは続かなかった。その頃には先頭集団は20人ほどに絞られていた。
お次はスティーヴ・ザンピエリ(ヴィーニ)とゲオルグ・トーチュニヒ(ゲロルシュタイナー)がアタック。しかし、上りでウルリッヒのアシストをするグエリーニ(初めて知ったんだけども、infoseekのEXCEED英和辞典で調べたら「domestique」って単語には「ドメスティク(自転車競技団体チームの一員で,チームリーダーを助ける役目をする)」という意味があるんだそうだ。知らんかった)が引き戻した。かと思えばヴィーニのパベル・トンコフ(ジロでステージ優勝したのが記憶に新しい。が、個人的にはポニーテールはどうかと思う(^^;)やらクイックステップのシンケヴィッツやらがカウンターアタックをしてみたりもしたけれど、結局集団に吸収されてしまった。
残り6km。フォナックのサンティアゴ・ペレスがアタック。そしてこの後、ゲオルグ・トーチュニヒが再度アタックを試みた。トーチュニヒはいいスピードで飛び出して、あっという間に集団との差を広げた。トーチュニヒはたちまちペレスを捕らえ、これまたあっという間に引き離した。残り1kmのバナーの下あたりで後続の集団からイェーカーがアタック。トーチュニヒとの差を詰めたが、250mほど足りなかった。結局トーチュニヒが先頭でゴールし、ステージ優勝を飾った。イェーカーは7秒差での2位。気になるのはウルリッヒ。以降はぱらぱらとバラけてのゴールとなり、ウルリッヒはトーチュニヒと39秒差、イェーカーと32秒差の6位でゴールした。第6ステージ終了時点での個人総合のタイム差は2位のイェーカーが6秒、3位のトーチュニヒが25秒。ゴールでのポイントをも考え合わせると、個人総合1位はイェーカー、2位は8秒遅れでトーチュニヒ、3位は32秒遅れでウルリッヒという結果になった。翌日は山岳ステージ、翌々日はタイムトライアルと、最後の最後まで目が話せない展開となった。 (2004年6月22日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ゲオルグ・トーチュニヒ | ゲロルシュタイナー | 3.22.45 |
2 | ファビアン・イェーカー | サニエルデュバル | 0.07 |
3 | フランク・シュレック | CSC | 0.14 |
4 | ホセマリア・デルオルモ | ミラネザ | 0.17 |
5 | ダリオ・チオーニ | ファッサボルトロ | 0.28 |
6 | ヤン・ウルリッヒ | T-Mobile | 0.39 |
7 | サンティアゴ・ペレス | フォナック | 0.41 |
8 | パトリック・シンケヴィッツ | クイックステップ | 0.43 |
9 | エフゲニー・ペトロフ | サエコ | 0.44 |
10 | スティーヴ・ザンピエリ | ヴィーニカルデローラ | 1.02 |
速報:
ツール・ド・スイス第8ステージの速報です。
すいませーん。明日山梨は境川で行なわれる東日本実業団トラックを見に行くため、朝早く起きなきゃいけないの。というわけで、じっくり展開を追ってると大変なことになってしまいそうなので、簡単にさくっと更新。
7人の逃げの中にいたベッティーニ(クイックステップ)、Calcagni(ヴィーニ)、コルティノヴィス(ランプレ)の3人が下りで逃げた。ここからまずはコルティノヴィスが、続いてCalcagniが脱落し、残り5kmほどはベッティーニの単独走行に。そしてそのままステージ優勝を果たした。2位Calcagni、3位キム・キルシェン(ファッサ)、4位サンティアゴ・ペレス(フォナック)という結果となった。
他方、後続の集団で落車発生。その影響でウルリッヒが個人総合トップのイェーカーに対してさらに数秒を失った。そこらへん詳しいとこはまた明日にでも。 (2004年6月19日)
詳細:
ツール・ド・スイス第8ステージは、全長191.3kmの山岳ステージ。山岳ポイントは3つ。65.1km地点に3級、120.3km地点に1級、187.9km地点に4級の山岳ポイントがある。最後の山岳ポイントを越えたらちょこっと下ってゴールというプロフィールだ。
この日、スタート後20kmぐらいの地点で14人の逃げが決まった。逃げのグループにいたのは最初に逃げたスコット・サンダーランド(アレッシオ)、セバスティアン・ジョリ、ステファーヌ・アウジュ(以上クレディアグリコル)、アレッサンドロ・コルティノヴィス(ランプレ)、サンティアゴ・ペレス(フォナック)、パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)、マルコ・セルペッリーニ(ゲロルシュタイナー)、グリシャ・ニールマン(ラボバンク)、ダビド・ベルナブ(ミラネザ)、キム・キルシェン(ファッサ)、パトリック・カルカーニ(ヴィーニ)、グレン・ドーランダー(ロット・ドモ)、フアン・フエンテス(サエコ)、サンティアゴ・ボテーロ(T-Mobile)。このうち第7ステージ終了時点で個人総合成績が一番いいのがトップから8分12秒遅れの19位のニールマン。というわけで、逃げを瞬時につぶさなければならないほど差し迫ってはいないけれど、かといって今までのステージのように10分近い逃げを容認できるほど安全ではない。
この日の最初の上りに差し掛かった時、先頭の集団からアタックが相次いだ。最初の山岳ポイントはベッティーニがトップ通過。そして、このベッティーニに、ペレス、ボテーロ、キルシェン、ベルナブ、フエンテス、セルペッリーニを加えた7人が先頭グループとなった。取り残されたニールマンらは1分遅れで先頭を追う。そして大集団は先頭から6分遅れという状況だった。
1級の山岳ポイントはフエンテスがトップ通過。ベッティーニ、セルペッリーニ、ベルナブ、ペレスが後に続いた。大集団はこの山頂を5分遅れで通過。ちょっとずつタイム差が縮まりつつある。
下りの途中でフエンテスがちょっと飛び出した形になったが、残り57kmの地点でニールマンらが追いついて11人になった集団に吸収された。そして残り54kmの地点でベッティーニがアタック。コルティノヴィスとカルカーニが後を追った。3人はたちまち差を広げ、残り35kmの地点で1分ほどのリードを持っていた。
残り12kmでコルティノヴィスが脱落。続いて最後の山岳で足を使ったカルカーニも脱落し、あとはベッティーニの単独の逃げとなった。そしてベッティーニはそのまま逃げ切り、ステージ優勝。2位のカルカーニに1分53秒の差をつけてのゴールだった。以下、逃げていた選手がぱらぱらとゴールし、背後にいた大集団もまとまってではなく三々五々という感じでゴールした。集団で一番最初にゴールしたのはリーダージャージを着たイェーカー。ウルリッヒはイェーカーから9秒遅れでゴールした。もうちょっと遅れたのが昨日ステージ優勝したトーチュニヒ。イェーカーから42秒遅れでゴールし、総合3位に転落した。
公式サイトのテキストライブでは、最後の下りで落車が発生したという記述があったが、cyclingnews.comなどでは特に触れられていない。ステージ終盤の天候は雨。特に下りがスリッピーだったようなので、集団で落車も発生し、安全を最優先したウルリッヒは多少タイムをロスしてもゆっくり下ったというのが真相かもしれない。
そしてリーダージャージをめぐる争いは最終ステージへと持ち越された。 (2004年6月22日)
順位 | 名前 | チーム | タイム |
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1 | パオロ・ベッティーニ | クイックステップ | 4.30.25 |
2 | パトリック・カルカーニ | ヴィーニカルデローラ | 1.04 |
3 | キム・キルシェン | ファッサボルトロ | 1.53 |
4 | サンティアゴ・ペレス | フォナック | |
5 | フアン・フエンテス | サエコ | 2.27 |
6 | マルコ・セルペッリーニ | ゲロルシュタイナー | 2.37 |
7 | セバスティアン・ジョリ | クレディアグリコル | 2.41 |
8 | グリシャ・ニールマン | ラボバンク | 2.55 |
9 | サンティアゴ・ボテーロ | T-Mobile | |
10 | ダビド・ベルナブ | ミラネザ | 2.57 |
速報:
ツール・ド・スイス第9ステージの速報です。
夕べは山梨から帰宅し、あまりにヨレていたため、レースの最中に布団に入ってしまった。なぜか浅い眠りの中、何度も何度もレースのリザルトを見る夢を見た。目を覚ますたびに、こんなに気になるなら起きてネットでチェックすりゃいいぢゃんと思うんだけども、どうしても起き上がれずに朝までそんなこんなを繰り返してた。
でもって朝起きるなりリザルトチェック。思わずガッツポーズ。結果から言ってしまうと、ウルリッヒくんが2位のボドロギ(クイックステップ)に8秒48の差をつけてステージ優勝。で、問題はリーダージャージを着たイェーカーとの差だ。第8ステージ終了時点でのイェーカーとウルリッヒのタイム差は41秒。そしてこの日のイェーカーはというと、トップから42秒37遅れの6位。42秒37?! ひええ 結局1秒差で総合をひっくり返し、見事ヤン・ウルリッヒがリーダージャージを奪還した。
誇らしげな、そして輝かんばかりの笑顔、ツールでも見せてもらいたいものです。 (2004年6月21日)
というわけでツール・ド・スイスも全9ステージを終了し、ヤン・ウルリッヒが総合優勝を果たした。総合2位には積極的かつクレバーな戦いで2日間リーダージャージを着たファビアン・イェーカー、そして3位にはジロであれだけ活躍して(ペタッキの勝利に貢献するとともに自らも個人総合4位だもんね)ツール・ド・スイスも3位かい?!のダリオ・チオーニという結果となった。
最終ステージなので、各賞獲得者もまとめておきますね。
ちなみにフェルドシュロスヒェンスプリント賞とポストファイナンススプリント賞ってのは(と説明を始めるといかにも詳しそうだけども、こんな賞があるのも今日知った(笑))、個人TTの第9ステージを除く各ステージに、2つの会社が提供する2種類のスプリントポイントが設定されていて、それぞれ通過順位に応じて与えられるポイントの累計で争われる。各ステージに、主に序盤にフェルドシュロスヒェンスプリントポイントが1つ、そして主に中盤以降にポストファイナンススプリントポイントが2つ設定されている。
山岳賞はヌテラというチョコレートのスプレッド(パンとかに塗るヤツね)を出してるメーカーがスポンサードしているんだけども、ジャージがなかなかなキュートです。バカデカいチョコスプレッドの瓶みたいなの持たされるのもまたキュート。あ、最後の最後にどうでもいい話でしたね(笑)。
●ステージ順位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●個人総合最終成績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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