8th TOUR OF JAPAN 第3ステージレポート

会場入り

 まったく平日の水曜日。5月いっぱいの仕事で、残りあとわずかだってのに水曜と金曜「用事があるので」という漠然とした理由で休んで日焼けして出社する私ってどうなんだろう?(笑)
 ともあれ、朝もはよから旦那の同僚というか元同僚というか(細かなことは気にしないように(笑))のKちゃんにうちまで車で来てもらって、うちの車に乗って出かけた。この日の予報は晴れ。気温も上がるとのこと。前回全日本選手権の時に日焼けして一皮むけてしまった旦那は今回コパトーンのタンニングウォーターを持参。私もサンブロックミスト(どこのだか忘れた)を持参。ドデカい瓶を2本もリュックに突っ込んで歩いてた。前回は帽子をかぶらず、脳天を日焼けして一皮きれいにむけたので(ポツポツ毛穴のあいた愛らしい皮を見せてあげたかった(笑))、今回はしっかり帽子を持参。が、東名を走ってたら徐々に雲が多くなり、突然フロントガラスに雨粒が。をいをい、聞いてないよ。その後、修善寺に近づくにつれて天気は回復してきたからよかったけど…。
 レース会場は、おなじみ日本サイクルスポーツセンター。例のごとくCSCまであともう十数キロなあたりからが混んでたけど、まぁ余裕を持って会場入りできた。CSC近くのコンビニで補給食(おにぎり、シュークリーム、ドリンク)ゲット。
 入場券売り場で遠足なんだか社会見学なんだか、大量の学生さんがうじゃうじゃしてた。せっかくだから見てって欲しいとこだと思ったけど、自転車で遊んだだけなのかレースも見たのかはまったく不明。サーキットでは見かけなかった気がするから前者かしら?

レース

 この日のコースは、お馴染み日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットに、普段は使わない3kmのコースを加えた8kmの特別周回コース(今年の全日本選手権も同じコースを使用)。これを15周する全長120kmで争われた。
 とりあえずこの時点での天候は晴れ。日差しも強くて歩くと汗ばむほどだった。

ミヤタスバルピット前で見かけた栗村監督
 てくてくと周回コースに向かう。チームピットを覗いてみたら、あ、栗村監督(右の写真の後姿ね)。実は監督、この日の晩にラフォーレ修善寺にて鎖骨を骨折して途中リタイヤすることになる。ツアー・オブ・ジャパン会場で姿を見かけたのはこの日が最後だったのであった…。ちなみに栗村監督の向こう側に見えるのは真鍋選手ですね。

 先にお断りしておくならば、この日の写真、割合いい感じに撮れたものが多かったんだけども、いま見返してみたら、レースの展開に関係のある写真が一切ないことに気がついた(^^;。明らかに集団から飛び出している8名ほどの集団の写真があって、なかなかいい写真なんだけど、その後決定的になった逃げじゃない。決定的となった逃げの写真は一切なし。集団の写真はあるけど、集団先頭の写真がない。しかも集団の中にリーダージャージがいない。レポート用写真としてはダメダメ〜な出来ということで…。とりあえずレースレポート中にはちょっとだけ載せといて、フォトギャラリーとして公開することにします。

観戦ポイントからスタート/フィニッシュ地点を見下ろした。コースが何ヶ所か見通せる
 ともあれ早いとこ山頂(3kmコースの途中に山岳ポイントがある)近くにたどり着きたくて、スタートも見ずに歩き出す。
 てくてく歩いて山頂手前の上り坂あたりに陣取って観戦。全日本選手権の時ほどじゃなかったけど、それでも周りにはかなりの人がいた。
 左は観戦ポイントからスタート/フィニッシュ地点方面を見下ろした写真。小さくて見づらいかもしれないけど、木々の間に覗く道をチームカーの隊列が走っている。奥の三角屋根が見えるあたりがスタート/フィニッシュ地点だ。見ようと思えば何ヶ所かチェックすることができるのでお得なポイントともいえる(のか?)。

 この日、最初の周回からアタックがあった。が、この逃げは決定的なものにはならず。決まったのは次の周回でのジャイアントのヤクオーニ、シマノ阿部、ブリヂストン渋谷、愛三新保、エチェオンドのミゲル、キナンの柿沼の6名の逃げだった。この6名は、個人総合では5分以上遅れている選手達。なので、後続の集団はこの逃げを容認。先頭6名は徐々にリードを伸ばした。
 この日の山岳ポイントは、残り12、8、4周回の山頂に設定されている。現在の山岳賞リーダーはシマノレーシングの鈴木真理選手。ポイントは上位3名までしか獲れないため、逃げに乗れなかった鈴木選手本人はポイントを獲れなかったが、残り12周回、8周回の2つの山岳ポイントをチームメイトの阿部選手がトップ通過。他の選手に渡るポイントを最小限に留める動きをした。

 他方、後続集団では、周回を重ねるうちに集団から千切れる選手が増えてきた。さんざん経ったいまだから言っちゃうけど、笑ったのはキナンCCDの住田さん。上り坂で「押して、押して、マジで、マジでっ!!」と観客に懇願。毎周回、観客にお尻を押されて坂を上っていきました(笑)。
 それから面白話ついでに書いておくならば、このレース、丈の短い可愛いジャージ姿で回っていたミヤタスバル広報の絹代さん。集団にカメラを向けて写真を撮っていたら、集団の中にいた真鍋選手が絹代さんに向かって一言掛けて通り過ぎました。「ヘソ」と。真鍋さんって実際話をしてみるととても面白い人なんだけども、当時はまだあまり存じ上げず、とてもストイックなイメージしかなかっただけにあまりにツボに入りすぎて、しばらく動けなかった私でした(笑)。
 そーいや、同じく写真を撮ってる絹代さんに三船さんが自転車で突っ込んでくる振りをしたのもこの時だったよね。
 あ、後から思い出した。この年のツアー・オブ・ジャパンには出場していなかったミヤタスバルの綾部選手が、ホンコンチャイナナショナルチームだかどこだかのチームカーに乗せてもらってコースを回っていたのであった。で、我々の前を通りしな、「逃げどうなってる?」って我々に尋ねたんだけども、チームカーが通り過ぎる一瞬の間に意味のある文章にできなくて、物言いたげな表情のまま口開けて見送ってしまったのでした(^^;。

 閑話休題。残りの周回が少なくなるにつれ、先頭グループと後続集団との差が徐々に詰まってきた。そして残り5周の時点で、6名の逃げは吸収。集団が活性化され、集団先頭からアタックが相次いだ。
 3つ目の山岳ポイントは、シマノの野寺、オーストラリアのハンバート、エチェオンドのミゲルの順で通過。
 レース開始時点では快晴だった日本CSCだけど、この頃になってにわかに雲が多くなってきた。と思ったら雨がポツポツ落ちてくるじゃないですか。なんぢゃそりゃ。幸いそれほど降らずに済んだから助かったけど、この時期の天気ってホントにわかりません。
 というわけで、ゴールシーンを見るために、我々はスタート/フィニッシュ地点へとてくてく戻り始めたのでした。

ステージ優勝はエチェオンドのロバート・ロザノ
 そして先頭集団が最終周回に入った。先頭集団に残っていたのは約20人。この中には個人総合リーダージャージを着た愛三別府、山岳賞リーダージャージを着たシマノ鈴木も含まれた。

 シマノ、ブリヂストンあたりが集団から抜け出しを図るも、エチェオンドの外国人選手達がつぶしにかかる。そしてラストはエチェオンドのロバート・ロザノが2位以下に数メートルの差をつけて勝利した。右の写真、一応ゴールシーンにはゴールシーンなんだけど、実はゴールより4〜5メートルは手前だったりする。コンパクトデジカメはシャッターを押すタイミングが難しくて困るわー。って、ヘタな写真の言い訳でした。
 このロザノ選手、去年までケルメに所属していて、このクラスのレースで勝利を重ねてきた選手なんだそうだ。そりゃ強いはずです。

 でもって日本人選手では、シマノの鈴木真理選手が3位でゴール。山岳賞リーダーの座を守った。また、個人総合リーダの愛三別府選手は、アシストを失い、単独になりながらも5位でゴール。これまたリーダーの座を守った。
 ということでリザルトは以下の通り。

★ ステージ優勝
ロバート・ロザノ(エチェオンド)
★ 個人総合
別府匠(愛三工業)
★ ポイント賞
別府匠(愛三工業)
★ 山岳賞
鈴木真理(シマノレーシング)
★ スプリント賞
山本雅道(シマノレーシング)
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1ロバート・ロザノエチェオンド3.35.49
2クリスティアン・ホイレマカンディナ0.01
3鈴木真理シマノレーシング0.03
4ワン・グージャン中国spacer
5別府匠愛三spacer
6ライ・クワンホアジャイアントspacer
7フランコ・セバスティアンエチェオンドspacer
8ミハイル・テテリュクNIPPOspacer
9真鍋和幸ミヤタスバルspacer
10狩野智也シマノレーシングspacer
spacer 左から区間優勝ロザノ、個人総合リーダー別府、山岳賞リーダー鈴木、スプリント賞リーダー山本
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