2004 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第8ステージ

コースプロフィール:
 ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージはフォードの工場をスタートし、フォードの工場に戻ってくる40.1kmの個人タイムトライアル。最初から最後までほぼまっ平ら。TTスペシャリストのためのコースといえる。

現地の天候:
 天気は晴れで、スタート時の気温は30度。時間が経つにつれてますます気温が上がり、35度ぐらいまで上がっていた模様。しかも湿度も高かったらしい。

レースの展開:
 簡単にリザルトだけ。

 第8ステージが行なわれたのは9月11日。そう、同時多発テロ事件から丸3年、そしてスペイン国内で起こった列車テロから半年となるこの日、勝ったのはアメリカ人のタイラー・ハミルトンだった。
 タイラー・ハミルトンは第4ステージの落車で手首を痛め、骨折こそしていないものの、手首を固定してのステージ優勝。ステージ終了後のインタビューで「僕は痛みを抱えて走るのに慣れてるからね」ってなことを言ったそう。笑うしかないって感じでしょうか。

 この日スタートしたのは180人。個人総合の逆順で、最初の150人は1分おき、以降は2分おきにスタートした。

 34番手スタートのサントス・ゴンザレス(フォナック)が叩き出したトップタイムを、まずは57番手スタートのヨースト・ポストフーマ(ラボバンク)が、続いて61番手スタートのベアト・グラブシュ(フォナック)が塗り替えた。

 ベアト・グラブシュのタイムを上回る選手はなかなか出てこなかった。これを塗り替えたのは実にグラブシュより100人後、161番手でスタートしたルーベン・プラサ(ケルメ)だった。さらにこれをイシドロ・ノザル(リバティセグロス)、タイラー・ハミルトン(フォナック)が塗り替えた。そしてこのハミルトンのタイムを上回る選手は最後まで出てこなかった。2位ペーニャ、3位ランディス、4位ベルトランのUSポスタル三すくみ。USポスタル強いなぁ。

 個人総合トップのベルトランは後半タイムを伸ばし、あまり得意でないTTで28秒遅れの4位という結果を残した。が、リーダージャージは3位でゴールしたランディスの手に。それでもやっぱりUSポスタルのチームメイト間での移動なのであった。
 翌第9ステージは、3級3つ、2級3つ、ラスト超級ゴールの本格的山岳ステージだ。果たしてここでどんな動きがあるのか、USポスタルはジャージを守ることができるのか。楽しみです。

★ ステージ優勝
タイラー・ハミルトン(フォナック)
★ 個人総合
フロイド・ランディス(USポスタル)
★ ポイント賞
エリック・ツァベル(T-Mobile)
★ 山岳賞
フランシスコ・マンセボ(イリェスバレアレス)
★ コンビネーション賞
フロイド・ランディス(USポスタル)
★ チーム総合
USポスタル
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1タイラー・ハミルトンフォナック47.16
2ヴィクトルウーゴ・ペーニャUSポスタル+0.15
3フロイド・ランディスUSポスタル+0.18
4マヌエル・ベルトランUSポスタル+0.28
5イシドロ・ノザルリバティセグロス+0.37
6フランシスコ・マンセボイリェスバレアレス+0.57
7ルーベン・プラサケルメ+1.05
8カルロス・サストレCSC+1.09
9ベアト・グラブシュフォナック+1.16
10ヨースト・ポストフーマラボバンク+1.30
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●個人総合
順位名前チームタイム
1フロイド・ランディスUSポスタル27.16.17
2マヌエル・ベルトランUSポスタル+0.10
3タイラー・ハミルトンフォナック+0.32
4ヴィクトルウーゴ・ペーニャUSポスタル+0.44
5フランシスコ・マンセボイリェスバレアレス+1.18
6アレハンドロ・バルベルデケルメ+1.23
7イシドロ・ノザルリバティセグロス+1.36
8ブノア・ヨアキムUSポスタル+1.40
9カデル・エヴァンスT-Mobile+1.47
10カルロス・サストレCSC+1.58

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