ツール・ド・ランカウイ2日目。第2ステージはIpohからTanah Rataまでの151.6kmを走るコース。海抜57mの地点をスタートし、89.4km地点まではほぼまっ平ら、そこから標高差にして約1400mほども上る。ただし、136.4kmの山岳ポイント(1級)を過ぎたところでちょっと下りがあり、下りきった138km地点にスプリントポイントがある。レース前のインタビューで選手がこの下りを気にしたコメントをしていた。ラストは1級の山岳ゴール。
中継では流れていなかったが、この日は序盤から8名の選手が逃げを決めていた。その中から上りの途中でアタックしたのがリラックス・ボディソル(スペイン、ベルギーの2つのチームが合併してできたTT1のチーム)のエクトル・グエラが逃げを決めた。その後、すぐ背後の逃げの集団の中から抜け出したコロンビア・セッレイタリアのマルロン・ペレスがグエラに追いつく。グエラは懸命に追いすがり、2人でゴールを目指す。
山岳ポイントは、ツキ位置だったグエラがするっと前に出てゲット。と思いきや、下りに差し掛かったところでペレスがアタック。これにはグエラもついていかれなかった。
この2人と集団の間に、ショコラード・ジャックのユルゲン・ヴァン・ド・ワーレとバルロワールドのスリバンが残っていたが、その後集団に吸収。吸収される際、降ってきたヴァン・ド・ワーレがチームメイトのブリューランツのためにしばらく先頭を引いてから「さようなら〜」と落ちていった姿にアシスト魂を見ました。
集団からコロンビア・セッレイタリアのフレディ・ゴンザレス、バルロワールドのブリューランツがアタック。背後にもアタックに反応した選手がパラパラいるが、フレディ・ゴンザレスのスピードにかろうじてついて行かれたのはブリューランツのみ。そのブリューランツもぶっちぎり、フレディ・ゴンザレスはそりゃもう軽い走りで単独2番手を走行。走りを見ても、先頭のペレスと2番手のフレディ・ゴンザレスの勢いには相当な差があるのがわかる。が、ゴールまでの距離はあまりない。
結局ペレスが逃げ切り。右手を上げてゴールした。ゴール後、ペレスがジャージのお腹の辺りの白い部分を指差してたような気がする。そこにスポンサーが欲しいのか?
続いて同チームのフレディ・ゴンザレスが単独でゴール。3番手の集団がゴール手前に差し掛かったあたりで、ランプレのバルベーロとバルロワールドのブリューランツがカーブを曲がりきれずに柵に激突してバルベーロが落車。何とか立ち上がるも、とても痛そうだった。
さて表彰。ベストアジアンリーダージャージはイランナショナルチームのGhader Mizbani(日本人最高位は狩野の4位)、山岳賞ペレス、ポイント賞はなぜかフレディ・ゴンザレス(リーダージャージのペレスに代わって2位のフレディ・ゴンザレスということか? じゃなんで山岳賞はペレスなんだろう?)、リーダージャージはペレスという結果に相成った。
驚いたのは上りの途中でチームカーが横転というか裏返しになってたこと。ななな何が起こったんだ? どこのチームカーかは不明だけれど、乗ってた人が無事ならいいんだけど…。なんだか波乱含みなツール・ド・ランカウイなのであった。
追記:砂田さんのサイトに写真が載ってました。裏返しになった車はリラックス・ボディソルのチームカー。自転車がぐしゃっとひしゃげてるのが生々しいが、怪我人はないそうで一安心。でも何が起こったんだろう?
●ステージ順位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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