ツール・ド・ランカウイ 第3ステージ

 ツール・ド・ランカウイ第3ステージは、TapahからRaubまでの171.2km。中盤過ぎぐらいまではほぼ平坦。100kmぐらいの地点から上りになって、136.3km地点が山頂(標高881m)、そこからゴールまでは下り坂となる。スプリントポイントは22.3km、44.9km、73.0km、山岳ポイントが山頂の136.3km地点に設定されている。

 で、問題は天候。スタート地点は晴れてたみたいだけど、途中の山岳で雷雨に見舞われたらしい。悪天候のせいでヘリコプターが飛ばず、J SPORTSの放送中の説明ではバイクカメラからの映像も一旦ヘリコプターに飛ばして配信しているとのことで、そのためスタート時の映像はあったものの、リアルタイムの映像が届かなかった。これは現地の放送も同じこと。現地放送局も困った挙げ句に第2ステージのハイライト映像、それから2003年のツール・ド・ランカウイのハイライト映像を放送していた。
 おかげさまで昨日はわからなかったこともじっくり振り返ることができました。昨日は、序盤から8名逃げていて、その中からグエラが抜け出して単独先頭に。その後、逃げの集団の中から冷静に走っていたペレスが追いついてのステージ優勝だったらしい。

 さて。よくわからないながらの第3ステージの展開。22.3km地点のスプリントポイントでは、まだ集団がバラけてなくて、スプリントポイント狙いの選手が何人かアタック。牽制しあってる間にするすると抜け出したヘルスネットのダニー・ペイトがゲット。第2スプリントポイント、第3スプリントポイントはScott Guytonがトップ通過した。現地の映像も混乱していたためにちょっとわけがわからなかったんだけどもおそらく第3スプリントポイントの手前で福島晋一選手がアタック。集団との差を広げ、しばらく単独で走行していた。そこらで映像が乱れてそれっきり。スプリントポイントは福島選手が取ったのかと思っていたら、中継中に流れた情報ではScott Guytonとのことだった。でも積極的に攻める姿勢、わくわくさせてもらいました。首筋に多分ミロのバンダナ(ミロのボトルをつけてる選手が多い。スポンサーなのか?)を垂らした姿を見て、タイでの自主トレ時、あまりの暑さに首筋を覆う布を帽子に安全ピンで縫い付けたという日記を思い出した。ランカウイも暑そうだもんね。

 映像が戻ってきたのは、すでに山頂を越えて坂を下ってるとこだった。やはり標高の高いところでは雨が降って路面がスリッピーになっていたようで、落車が相次いだそうだ。リーダージャージを着たコロンビア・セッレイタリアのペレスも落車。ちょっと遅れているとの情報が入ってきた。そんな中、先頭を単独で走るのはチェラミケ・パナリアのブレット・ランキャスター。おそらく残り10kmほどの時点で2番手集団と2分以上の差をつけていた。背後の集団はいくつかの集団に分かれていた。

 結局ランキャスターがそのまま逃げ切り両手を挙げてゴール。セッレイタリアのエース、フレディ・ゴンザレスを含む集団が30秒ほど遅れて後に続くが、デナルディのガスパッレが落車。他の選手は巻き込まれずにゴールした。フレディ・ゴンザレスは4位でゴール。
 阿部、田代、狩野の3人を含む3番手集団はショコラード・ジャックのコントロールの下、先頭から1分28秒遅れでゴール。
 4番手のリーダージャージ集団には福島も含まれていた。あとはもうバラけまくり。1人、また1人とパラパラゴール。8分以上遅れて大きな集団が入ってきた。

 ステージリザルト。ベストアジアンリーダージャージはGhader Mizbaniのまま変わらず。山岳賞もペレスのまま。ポイント賞は第2、第3スプリントポイントで3位に入ったヘルスネットのゴードン・フレイザーがトップに立った。そしてリーダージャージは、落車で遅れたペレスから、チームメイトのフレディ・ゴンザレスの手に渡ることとなった。

●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Brett LancasterCeramiche Panaria-Margres4.03.59
2Gordon FraserHealth Net presented by Maxxis0.33
3Gert VanderaerdenMr Bookmaker-Palmans-Collstropspacer
4Freddy GonzalezColombia Selle-Italia0.35
5Michel Van HaeckeMr Bookmaker-Palmans-Collstropspacer
6Philip DeignanIrelandspacer
7Javier Florencio CabreRelax Bodysolspacer
8Kurt Van De WouwerMr Bookmaker-Palmans-Collstropspacer
9Hector Guerra GarciaRelax Bodysolspacer
10Ryan CoxTeam Barloworldspacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1Freddy GonzalezColombia Selle-Italia10.23.14
2Ryan CoxTeam Barloworld0.27
3Marlon PerezColombia Selle-Italiaspacer
4Kurt Van De WouwerMr Bookmaker-Palmans-Collstrop0.41
5Nicholas WhiteSouth Africa0.46
6Hector Guerra GarciaRelax Bodysol0.50
7Tiaan KannemeyerTeam Barloworld1.00
8Wladimir BelliLampre1.05
9David GeorgeTeam Barloworld1.24
10Javier Florencio CabreRelax Bodysol1.34

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