ツール・ド・ランカウイ 第4ステージ

 なんだかトラブル続きのツール・ド・ランカウイ。そろそろトラブルなしの普通のレースが見たいなぁなんてなことを思ってしまった今日のわたくし。
 さて。Hulu KelangからTampinまでの147.8kmを走る第4ステージ。途中、4級(57.9km地点)、2級(85.4km地点)、3級(116.7km地点)の山岳ポイントは設定されているが、「丘」程度の勾配で、ほぼ平坦といってもいいステージだ。ちなみにスプリントポイントは25.9km、68.7km、107kmの3ヵ所に設置されている。
 天気は晴れで、気温は33度、湿度65%と相変わらず暑いらしい。中継の中で、バルロワールドのチームカーが映ったんだけども、バルロワールドの監督、上半身裸で運転してました。暑いのね(^^;。

 さてレース。どうでもいいが、ツール・ド・ランカウイの映像は、なんだかよくわからない。プレスタート、アクチュアルスタートの映像が流れ、途中のスプリントポイントやら山岳ポイントやらの映像が流れたかと思うと、前日のハイライトを流してみたり、ゴール地点の観客や来賓の姿を長いこと映してみたりもする。当日のレースに関係ない映像が入っててもいいんだけど、現在の状況をはっきりさせた上で、何も動きがない時にやってほしいと心底思った。あ、余計な話だった(^^;。

 まず25.9km地点の第1スプリントポイント。スプリントポイント手前では現時点でポイント賞ジャージを着たゴードン・フレイザーを抱えるヘルスネットがコントロール。チェラミケのグレン・ブラウンが横からまくるが、結局ゴードン・フレイザーがトップ通過。ちなみに中継では映像が流れなかったけども、アクチュアルスタート直後に福島晋一選手がアタックを試みたんだそうだ。結局決まりはしなかったそうだけど。
 でもってこの第1スプリントポイントを過ぎてから最初の逃げが決まった。逃げたのはランプレのコルティノヴィス、デナルディのミオリン(つるりんの友達?(^^;)、バルロワールドのコックスの3人。その後、コックスが遅れ、集団に戻ったかと思ったら、チームメイトのスリヴァンが40km地点で逃げの2人に追いついた。というわけで、第2スプリントポイントはミオリン、スリヴァン、コルティノヴィスの順で通過。
 2番目の上りを目前に、コルティノヴィスが逃げの集団から脱落。以降はミオリン、スリヴァンの2人での逃げとなった。
 3番目のスプリントポイントは、ミオリン、スリヴァン、ヘルスネットのフレイザー、ブライス・ジョーンズの順で通過した。そして、このスプリントポイントの後にヘルスネットのブライス・ジョーンズとマイケル・セイヤーズ、それからパグコル・カジノのプリメロの3人が集団からの逃げを決め、先頭の2人を追うこととなった。このヘルスネットの2人は、ポイント賞リーダーのフレイザーのために、他の選手が取るポイントを少なくするために逃げてるものと思われる。

 集団の先頭はセッレ・イタリアがコントロール。というのは、スリヴァンが第3ステージ終了時点でトップから5分36秒遅れの総合39位だった。一時は集団とのタイム差が5分以上まで広がっていたため、リーダージャージを守りたいセッレイタリアがタイム差を縮めるべくコントロールしていたというわけ。
 だがしかし、タイム差はあまり縮まらず、残り5kmを切った時点でも集団との差は4分以上あった。逃げ切りをほぼ確信し、ミオリン、捲り上げてた袖を下ろした。そして2人の牽制が始まった。ミオリンが先行。時折苛立たしげにスリヴァンに前に出ろというしぐさをするが、スリヴァン前に出る様子はない。ほとんど止まってるぐらいの速度で互いの様子を伺っている。先に勝負に出たのはミオリン。が、スリヴァンが横に並び、ミオリンをかわしてゴール。ラストは両手を高々と上げる余裕すらあった。
 2番手集団ではセイヤーズが逃げを決め、セイヤーズ、ジョーンズ、プリメロの順でバラけてゴールした。
 大集団のトップはヘルスネットのゴードン・フレイザー。ゴールでのポイントも取ってポイント賞リーダーの立場を確固たるものとした。

 第4ステージ終了時での各賞リーダーは、ポイント賞ゴードン・フレイザー(ヘルスネット)、山岳賞マルロン・ペレス(セッレイタリア)、ベストアジアンライダー賞はミズバニ(イラン)と第3ステージ終了時と変わらず。総合もフレディ・ゴンザレス(セッレイタリア)が守った。ちなみに日本ナショナルチームの選手は全員大集団でのゴールとなった。

●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Sean SullivanTeam Barloworld3.20.17
2Devis MiorinDe Nardispacer
3Michael SayersHealth Net presented by Maxxis1.03
4Brice JonesHealth Net presented by Maxxis1.05
5Albert PrimeroPagcor-Casino Filipino1.10
6Gordon FraserHealth Net presented by Maxxis1.29
7Enrico DeganoTeam Barloworldspacer
8Graeme BrownCeramiche Panaria-Margresspacer
9Ruben Guillermo BongiornoCeramiche Panaria-Margresspacer
10Eugene MoriartyIrelandspacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1Freddy GonzalezColombia Selle-Italia13.45.00
2Ryan CoxTeam Barloworld0.27
3Marlon PerezColombia Selle-Italiaspacer
4Nicholas WhiteSouth Africa0.39
5Kurt Van De WouwerMr Bookmaker-Palmans-Collstrop0.41
6Hector Guerra GarciaRelax Bodysol0.50
7Wladimir BelliLampre1.00
8Tiaan KannemeyerTeam Barloworldspacer
9David GeorgeTeam Barloworld1.24
10Javier Florencio CabreRelax Bodysol1.34

Back