ツール・ド・ランカウイ 第6ステージ

 ツール・ド・ランカウイも折り返し地点を過ぎて後半戦に入った。昨日の個人TTでセッレイタリアの選手から他のチームの選手へとリーダージャージが渡るかなと思っていたら、意外や意外(といったら失礼か)、第2ステージでステージ優勝し、リーダージャージも手に入れたマルロン・ペレス(セッレイタリア)が2番目のタイムでゴール。再びリーダージャージを手に入れた。
 また、不調が伝えられていた日本ナショナルチームの選手達も徐々に調子を上げてきているようで、昨日の個人TTでもそれぞれ比較的いいタイムを叩き出した。
 さて今後の展開はいかに?

 そんなこんなの第6ステージ。MuarからJohor Bahru(日本代表サポにはおなじみだよね)までの175.2kmで、最初から最後までほぼまっ平ら。スプリントポイントは32.9km、99.8km、120.4kmの3ヵ所に設定されている。
 今日の気温は33度、湿度は55〜80%。マレーシアを南下していて、ますますもって暑そう。

 そうそう、レースの大まかな展開の前に。日本ナショナルチームの岡崎和也選手が今日出走しなかったそうだ。レース初日に発熱し、それでも徐々に調子を取り戻して、昨日の個人TTでは比較的いい成績を残していただけに残念です。また体調崩しちゃったのかな。

 さて。放送がライブ映像になってみたら、3人の逃げが決まっていた。ランプレのコルティノヴィス、チェラミケのアレハンドロ・ボラホ、カナダナショナルチームのドミニック・ペラスの3人。どうも序盤に阿部選手を含む11人の逃げがあり、そこから徐々に減っていって3人になった…んじゃないかと思われる。残り何キロかさっぱりわからないながら、この時点で集団と51秒の差がついていた。
 集団の先頭はヘルスネットがコントロール。先頭交代に加わっていたジョーンズ、落車があった模様で、バイクパンツの太ももの外側というかお尻の脇というかが大きく破けてた。

 その後、タイム差は徐々に縮まり、3人は吸収。一度はひとつの集団に戻ったが、外側からすーっと上がっていく姿が。ヘリコプターからの映像だったけど、ジャージの色が白に見えた。そう、アタックしたのはナショナルチャンピオンジャージを着た福島選手。それに反応したのがアイルランドのフィリップ・ダイクナンとカナダのアレクサンドレ・ラバレー。
 その直後、集団の中ほどで落車があった。最初はセッレイタリアのメサだろうか? 道路右側の側溝のところに落ちている映像があった。前方であった落車の影響で速度が落ちてマレーシアの選手がペダルを外してみたり、その後ろでも何人か転がってた。日本ナショナルチームの選手も何人か巻き込まれた。放送中では阿部といっていたけれど、私にはホイールを外してチームカーを呼んでいたのは132番の真鍋に見えたけどどうかな。後ほど電話でレポートしてくれた浅田監督のお話では、狩野が落車で遅れ、何人かでフォローして集団に戻したということだった。
 そんなこんなの影響もあって、逃げの3人と集団の差がちょっと広がった。ただし、風が強くて集団に有利そう。
 徐々にタイム差が縮まり、まずはダイクナンとラバレーが吸収、しばらく頑張った福島も吸収された。集団は1つになり、またもレースは振り出しに戻った。

 いくつかアタックがあったが、いずれも決まらず。ゴールまで残り5kmを切った。集団の先頭にはフォルマッジ、ヘルスネット、ランプレ、なぜかカナダチームの選手。ポイント賞リーダーの青いジャージを着たフレイザーの姿も4〜5番手あたりのいい位置に見える。
 残り約1km。グレン・ブラウンと隣の選手とが激しい番手争い。これ以外にも激しく競ってぶつかり合うような場面がいくつか見られた。
 ゴール前。デナルディとミスターブックメーカーの選手が激しく競り合い、フレイザーの姿も。グレン・ブラウンの姿はない。激しく争うランプレ、チェラミケパナリアの選手を尻目にステージ優勝を掻っさらったのはフォルマッジ・ピンツォーロのクワランタだった。以下、ランプレのPagliarini(中継では「パリアーニ」と言ってるが、なんか足りない気がするのは私がイタリア語を知らないせいだろうか? あ、ブラジル国籍の選手みたいだからポルトガル語か。でもパグリアリーニ、「g」は発音しなかったにしてもパリアリーニぐらいではありそうな気がするんだが…)、チェラミケのボンジョルノ、ヘルスネットのフレイザーと続いた。

 第6ステージ終了時での各賞リーダーは、ポイント賞ゴードン・フレイザー(ヘルスネット)、山岳賞セッレイタリアのマルロン・ペレス(ただし、リーダージャージもペレスなので、山岳2位のセッレイタリアのルーバー・マリンが表彰台に上った。でも昨日だかはペレスがジャージを3枚重ねて着てたよ。一貫性がない気が…)、ベストアジアンライダー賞はミズバニ(イラン)、リーダージャージはマルロン・ペレス(セッレイタリア)という結果に終わった。

 ホントのホントにどうでもいい話なんだけども、PCにプレインストールされていた翻訳ソフト、cyclingnews.comのリザルトのページを翻訳したら、「We were a little bit worried」を「私たちは少しビットだった」と訳してるんだが、これって翻訳ソフトとしてどうなんだろう? little bitぐらい私だって知ってるが…。

●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Ivan QuarantaFormaggi Pinzolo Fiave3.39.20
2Luciano PagliariniLamprespacer
3Ruben Guillermo BongiornoCeramiche Panaria-Margresspacer
4Gordon FraserHealth Net presented by Maxxisspacer
5Eugene MoriartyIrelandspacer
6Enrico DeganoTeam Barloworldspacer
7Enrico GrigoliDe Nardispacer
8Wawan SetyobudiWismilakspacer
9Gert Vanderaerden Mr Bookmaker-Palmans-Collstropspacer
10Hassan MalekiIranspacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1Marlon PerezColombia Selle-Italia17.46.38
2Hector Guerra GarciaRelax Bodysol0.32
3Freddy GonzalezColombia Selle-Italia0.42
4Ryan CoxTeam Barloworld0.47
5Nicholas WhiteSouth Africa0.57
6Tiaan KannemeyerTeam Barloworld1.13
7Kurt Van De WouwerMr Bookmaker-Palmans-Collstrop1.16
8David GeorgeTeam Barloworld1.31
9Dave BruylandtsChocolade Jacques-Wincor1.57
10Javier Florencio CabreRelax Bodysol2.03

Back