ツール・ド・ランカウイ 第1ステージ

 マレーシアを舞台に10ステージで争われるツール・ド・ランカウイが1月28日開幕。「ランカウイ」と銘打ちながらも、ここしばらくランカウイ島抜きで行なわれていたこのレース、島の周りに張り巡らされた防波堤のおかげで昨年末の津波の影響を受けなかったことが関係あるのかないのか不明だが、ともあれ今年はランカウイ島からのスタートとなった。
 で、もともとは去年同様生中継が予定されていたJ SPORTSの放送だが、津波の影響で生中継はかなわず、毎日日本時間16:30〜18:00の録画放送となった。「生じゃないならもうちょっと遅くしてくれれば」と嘆いているオフィスワーカーの声が聞こえそうだ(^^;。なお、普段サイクルロードレース番組はJ SPORTS 3で放送されるが、今回はJ SPORTS 1での放送だ。ちなみに日程終了翌日の2月7日よりJ SPORTS 3で再放送されるので、J SPORTS 3しか見られない方はこちらをどうぞ。

 スターティングリストやコース図などはオフィシャルサイトのLTdL 2005 - The 10th Anniversary Tour 1996 - 2005(英語)、CyclingTime.com - Special Index : Tour de Langkawi 2005あたりを見ていただくとして、注目どころをさくっと紹介。UCIプロチームではクレディアグリコル、ディスカバリーチャンネル、リバティセグロス、ドミナヴァカンツェの4チームが出場。なんといっても気になるのはディスカバリーチャンネルのメンバーとして参戦する初レースとなる別府史之選手。調子もよさげだし、どんな走りを見せてくれるのか注目したい。リバティセグロスのエースは再びサイス監督で走ることになったホセバ・ベロキ。今年にかける意気込みはかなりのもの。
 また、コロンビア・セッレイタリア、バルロワールド、チェラミケパナリア、ウィズミラクといったツール・ド・ランカウイではおなじみのチームが顔を揃えた。ディフェンディングチャンピオンのフレディ・ゴンザレス(セッレイタリア)は不参加ながら、去年大活躍したマルロン・ペレスがエースとして出場している。
日本からはチームブリヂストン・アンカーが出場。福島晋一をエースに、福島康司、水谷壮宏、宮澤崇史、清水都貴(ここまではツアー・オブ・シャム組)、田代恭崇、鈴木真理が名を連ねている。絶好調の福島兄弟に加え、体調を崩して戦列を離れていた田代、シマノから移籍した鈴木の走りも注目したい。
 ナショナルチームはイギリス、イラン、アイルランド、マレーシアの4チーム。イランにはおなじみガデル・ミズバニが、またアイルランドにはツアー・オブ・シャムでも活躍したデーヴィッド・マッキャンの名が。今回は残念ながら日本ナショナルチームは出場せず。ほぼ同時開催のツアー・オブ・カタール出場を視野に入れていたらしいが、事情があってこれも出場しないことになったらしい。ううむ、残念。

 前置き長すぎ。レースについてさくっと。
 この日、地元で大人気の福島康司(ブリヂストン・アンカー)が序盤からアタック。はじめはこれに反応したアイルランドのオブライエンと、後にはリバティセグロスのエルナンデス、バルロワールドのヨルゲンセンとともに逃げるが、最終的には集団に吸収されてしまった。ただし、2つのスプリントポイントをトップ通過。これが最終結果に響くことになる。
 最後はこのまま集団スプリントかと思われたが、ゴール手前2.5kmで落車が発生。集団が大きく分裂してしまった。落車に巻き込まれなかった集団でのゴールスプリントを制したのはグレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)。11位にブリヂストン・アンカーの宮澤崇史が入っている。
 でもって落車に巻き込まれたのはというと、なんとこれがディスカバリーチャンネルの別府史之。なんでも前を走っていた選手が前輪をハスって落車。これに突っ込んでの落車だったらしい。幸い怪我はそれほどひどくなかったものの、ちょっと不運なスタートとなってしまった。その時のことが、別府選手のblog(CyclingTime.comから行かれます。ただし、閲覧にはユーザー登録が必要)に書かれている。「前輪がこなごなになるクラッシュだったけど、身体は無事だった」…ご無事で何より。ちなみに今年からルールが改正され、ゴール手前3km以内の落車は同タイムとなった(去年までは1km以内の落車のみ同タイムだった)ため、タイム差はつかず。

 これを受けて個人総合リーダーおよびポイント賞はグレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)、山岳賞はクリスチャン・ハウス(イギリス)という結果となった。でもって序盤の逃げでポイントおよびボーナスタイムを稼いだ福島康司は個人総合3位の成績。ということで、ベストアジアンライダー賞にも輝いた。

 …え? はしょり過ぎ? 実は放送見ながら栗村監督の解説を子守唄に爆睡してしまった私なのであった(^^;。

★ ステージ優勝
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 個人総合
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ ポイント賞
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 山岳賞
クリスチャン・ハウス(イギリスナショナルチーム)
★ ベストアジアンライダー
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ チーム総合
ランドバウクレジット・コルナゴ
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Graeme Brownチェラミケパナリア2.19.32
2Guillermo Bongiornoチェラミケパナリア+0.00
3Oleg Grishkineナビゲータースインシュアランス+0.00
4Stefan Van Dijckミスターブックメーカー+0.00
5Antonio Salomoneバルロワールド+0.00
6Maxim Iglinskiyドミナヴァカンツェ+0.00
7Dennis Kraftアクション+0.00
8Steffen Radochlaヴィーゼンホフ+0.00
9James Van Landschootランドバウクレジット+0.00
10Mahdi Sohrabiイラン+0.00
spacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1Graeme Brownチェラミケパナリア2.19.22
2Guillermo Bongiornoチェラミケパナリア+0.04
3福島 康司ブリヂストン・アンカー+0.04
4Rene Joergensenバルロワールド+0.05
5Oleg Grishkineナビゲータースインシュアランス+0.06
6Ryan Coxバルロワールド+0.07
7Christopher Bradfordウィズミラク+0.08
8Suhardi Hassanプロトン+0.09
9Stefan Van Dijckミスターブックメーカー+0.10
10Antonio Salomoneバルロワールド+0.10

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