ツール・ド・ランカウイ 第5ステージ

 ツール・ド・ランカウイ第5ステージは、Kota Bahru〜Kuala Terengganuの163.9km。ほぼまっ平ら(と毎日のように書いてる気がするのは気のせいか)で、山岳ポイントはなし。例のごとくスプリントポイントが3ヶ所設定されている。

 いつものようにレース会場の映像から始まってみたら、キャラバン隊の映像が。規模は小さいながらちゃんと走ってるのね。日本のレースでもキャラバン隊があったらいいのになぁ。ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・北海道クラスのステージレースだったらOKな気がするんだけど。
 そして映像が切り替わってみたら、スタート前の福島兄弟がカメラに向かってにこやかに笑ってた。康司選手はツール・ド・ランカウイリーダージャージ、晋一選手は、白地に襟元、袖口などにグレーのラインが入ったアジアツアーのチャンピオンジャージ姿だ。ををーアジアツアーチャンピオンジャージ初お目見えだ。私、グレーが好きなので結構好きだなぁと思ったけど、遠目から見ると日本のナショナルチャンピオンジャージと区別がつきづらいかも。ちなみに下は普段のブリヂストン・アンカーのパンツに見えました。

 さてレース。集団をコントロールするのは、個人総合リーダーを抱えるブリヂストン・アンカー。もちろん経験豊富、強いブリヂストン・アンカーのことだから心配することはないんだろうけど、なんかレースが終わるまで妙に緊張して見守ってしまった(笑)。それにしても個人総合リーダージャージにアジアツアーチャンピオンジャージに日本のナショナルチャンピオンジャージが揃っていてなかなか壮観です。

 序盤(多分)で集団からアタックしたのはランドバウクレジットのセイメンス。後ろからアクションのスタフィエ、アックアエサポーネのダンドレアが追いつき、3名での逃げとなる。最初のスプリントポイント(47.4km地点)は特に争うでもなく淡々と。タイム差は徐々に広がり、最大5分の差がついた。

 この後どうなっていくんだろう、と思ったら、画面が切り替わり、いきなり3つ目のスプリントポイント手前まで飛んでて驚いた。ツール・ド・ランカウイ中継が一筋縄ではいかないのはわかってるくせに、またしてもしてやられてしまった(^^;。画面に2つ目のスプリントポイントの獲得ポイントが表示されたんだけども、その時点ですでに逃げはつぶされてたらしい。
 かくして(経緯はまったく不明だが(^^;)集団は再び1つになった。集団の先頭をコントロールするのはブリヂストン・アンカーとチェラミケパナリア。

 集団からプロトン(ってチーム名だ)のハッサンがアタック。いい勢いで飛び出すも、なかなか逃がしてもらえない。アイルランドのグリフィンのアタックも決まらなかった。

 残りの距離が短くなるにつれ、チェラミケ、イギリス、アックアエサポーネなど、ステージ優勝狙いのチームが集団前目に集まってきた。ブリヂストン・アンカーはお役ごめんって感じか。

 残り5kmほどの地点で落車が発生。巻き込まれたのは…をっと、路面に倒れた鈴木真理選手の姿が(;_;)。他にウィズミラクのサマイ・サマイ、アクションのクミエレスキらが巻き込まれた。真理さんはトップから12分遅れでゴールしてるので、とりあえずレースには復帰したらしい。怪我の程度が心配。と思っていたら、Nacoさんのところにマイケル・バリーの日記からの引用が。橋を渡ったあたりの落車で、真理さんのバイクは川の中に落ちたんだそうだ。遅れたのが怪我のせいじゃなくて、代わりのバイクを準備するためだったりするんだったらいいんだけど。
 落車の時の映像をもう一度見てみたら(そこを見るために再生したわけじゃないんだが)、真理さんは左側通行の道路の中央分離帯のところに倒れていた。川にバイクを落とすためにはずいぶん頑張らないと無理そう(^_^;。それとも人間だけ右側に飛ばされたんだろうか?

 その後、ミスターブックメーカーの選手、リバティの選手がアタックを試みるも、集団は逃がしてくれなかった。

 残り1km。一度はバラけたチェラミケトレインがまた形成されている。1人発射され、グレーム・ブラウンの前に残っているのは最後の発射台のランカスター。ブラウンの後ろにはボンジョルノがついている。ランカスターのペースが速いのか、ブラウンとの間にちょっと空間ができた。ブラウンは行かれないのか? 左側からグリキネが上がってくる。と思ったらグレーム・ブラウン一気に加速。ランカスターを抜き去って、ステージ2勝目を上げた。2位には背後につけていたボンジョルノ。さっきまでブラウンを引っぱっていたランカスターも3位に入り、チェラミケパナリアワンツースリーだ。
 福島康司は集団ゴールでリーダージャージを無事守った。総合上位には変動なし。ちなみに日本人最上位は別府史之選手のタイム差なしの48位だった。

★ ステージ優勝
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 個人総合
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ ポイント賞
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 山岳賞
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ ベストアジアンライダー
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ チーム総合
バルロワールド
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Graeme Brownチェラミケパナリア3.47.06
2Guillermo Bongiornoチェラミケパナリア+0.00
3Brett Lancasterチェラミケパナリア+0.00
4Oleg Grishkineナビゲータースインシュアランス+0.00
5Geoffroy Lequatreクレディアグリコル+0.00
6Antonio Salomoneバルロワールド+0.00
7Cristian Bonfantiドミナヴァカンツェ+0.00
8Stefan Van Dijckミスターブックメーカー+0.00
9Robert Haylesイギリスナショナルチーム+0.00
10Dennis Kraftアクション+0.00
spacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1福島 康司ブリヂストン・アンカー15.05.38
2Nathan O'Neillナビゲータースインシュアランス+1.20
3Ryan Coxバルロワールド+1.22
4Jose Rujanoコロンビアセッレイタリア+1.36
5Tiaan Kannemeyerバルロワールド+1.41
6Michael Barryディスカバリーチャンネル+1.44
7Marlon Perez Arangoコロンビアセッレイタリア+1.48
8Tom Danielsonディスカバリーチャンネル+2.02
9別府 史之ディスカバリーチャンネル+2.04
10Tom Southamバルロワールド+2.14

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