ツール・ド・ランカウイ 第7ステージ

 ツール・ド・ランカウイ第7ステージはMaran〜Raubの167.7km。おおむね平坦だけども、細かなアップダウンの連続で、微妙に上り基調、って感じのコースプロファイル。
 スプリントポイントが3つあって、2つ目と3つ目のスプリントポイントの間にカテゴリ3級の山岳ポイントが設定されている。
 気温は30度、湿度60〜70%とあったけど、実際はもっと暑そう。画面にコーラ飲んでる選手が映ると暑いんだなぁってのが伝わってくる気がする。だからどうしたといわれたらそれまでだが(^^;。

 スタートの映像が切り替わったら、最初のスプリントポイント手前の映像だった。ヴィーゼンホフのコップ、ランドバウクレジットのセイメンス、イギリスナショナルチームのダウニングの3人の逃げが決まっている。スプリントポイントは特に争うわけでもなく通過。後続の集団では、第6ステージ終了時点でブラウン、ボンジョルノに続いて3位につけるファンダイク(ミスターブックメーカー)が4位通過。4位だと1ポイントで、ゴールでのポイントを大量ゲット中のブラウンには届くわけもなく、焼け石に水って感じなんだけど、まぁとりあえず100円貯金、100円貯金、って感じでしょうか。

 次に映ったのは第2スプリントポイントのちょい前の映像。先ほどの3名は相変わらず逃げている。タイム差はここからしばらく5分前後で推移する。
 とてもどうでもいいコメントが観戦メモに書いてあったので、一応載せておきますね。「ヴィーゼンホフの抹茶ソフト色の靴下が気になる。それ自転車用なのか尋ねたくなるような色合いだ」「毎日田代選手のフレームの文字(JAPAN NATIONAL CHAMPIONって書いてある)が大写しになる。そんなに気になるのか?」って、ホントにどうでもいいことだ(^^;。
 逃げの3名もストイックにガンガン逃げてるって感じじゃなくて、補給所手前でコップがカメラに向かってコーラの缶を掲げて「乾杯」という仕草をしてみせたりと、ちょっとリラックスしたムードも。
 2つ目のスプリントポイントも淡々と通過。4位はやっぱりファンダイクが獲った。

 そして先頭の3人がこの日唯一の山岳ポイント(107.3km地点)に差し掛かった。先頭3名は特に興味を示さず、これまた淡々と通過。
 相変わらず4分半ほど後ろにいる大集団では、最後の1ポイントを獲るためにイギリスナショナルチームの選手達が山岳賞リーダーのクリスチャン・ハウスを引いて上がってきた。最後はアクションのワデツキ(ハウス、康司に続く3位につけている)と争い、ハウスが狙い通り1ポイントを奪取。

 3つ目のスプリントポイントは134.6km地点。先頭3名と集団の差は徐々に詰まってきている。先頭3名がポイントを取った後、集団ではやはりファンダイクがポイントゲット。

 残り25kmの時点で3名と集団のタイム差は2分29秒。じわじわと詰まってきている。
 残り20kmを切ったあたりで、先頭3名の中からコップがアタック。とてもキツそうに見えたセイメンスはこれに反応。逆についていかれなかったのがダウニングだ。
 セイメンスが着いてきたのを見て一度はやめたコップだったが、ペースがちょっと落ちた時に再度仕掛けた。今度はセイメンス反応せず。ヴィーゼンホフのコップ、単独での逃げとなった。
 その後、ダウニングとセイメンスは集団に吸収。コップはしばらく逃げ続けたが、残り4kmを切ったあたりで集団に吸収された。

 残り3km。イギリスナショナルチーム、ドミナヴァカンツェあたりが集団の前の方にいる。山岳賞ジャージを着たハウスも、ここではアシストの役割を果たしている。
 と、集団内で落車が発生。おそらくウィズミラク、ナビゲーター、アクションあたりの選手が倒れているのをカメラがとらえた。残り3kmを切ってからの落車なので、タイム差はつかなかったんだろう。
 残り1km。相変わらずイギリスが先頭。グレーム・ブラウンは5〜6人目に位置している。
 右カーブを曲がり、チェラミケの選手を先頭に、最後の直線に入る。が、ブラウンはなかなか上がってこない。ヴィーゼンホフのラドクラ、セッレイタリアのディビアーゼ、ナビゲーターのグレスキンあたりの姿は見えるがブラウンはその背後。と思ったら、ボンジョルノかランカスターをかわして右側からまくったのはグレーム・ブラウン。そのままぶっちぎってステージ3勝目を上げた。ブラウン、強いわ。

 個人総合に変動なし。そして翌日の第8ステージは、最大の山場、ゲンティンハイランドの山岳ステージ。個人総合を狙う選手達の決戦の場となる。そして個人総合リーダーの福島康司を擁するブリヂストン・アンカーとしても正念場だ。

★ ステージ優勝
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 個人総合
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ ポイント賞
グレーム・ブラウン(チェラミケパナリア)
★ 山岳賞
クリスチャン・ハウス(イギリスナショナルチーム)
★ ベストアジアンライダー
福島 康司(チームブリヂストン・アンカー)
★ チーム総合
バルロワールド
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1Graeme Brownチェラミケパナリア3.45.44
2Daniele Di Biaseコロンビアセッレイタリア+0.00
3Steffen Radochlaヴィーゼンホフ+0.00
4Oleg Grishkineナビゲータースインシュアランス+0.00
5Robert Haylesイギリスナショナルチーム+0.00
6Guillermo Bongiornoチェラミケパナリア+0.00
7Brett Lancasterチェラミケパナリア+0.00
8Antonio Buccieroアックアエサポーネ+0.00
9Julian Deanクレディアグリコル+0.00
10Stefan Van Dijckミスターブックメーカー+0.00
spacer
●個人総合
順位名前チームタイム
1福島 康司ブリヂストン・アンカー22.11.31
2Nathan O'Neillナビゲータースインシュアランス+1.20
3Ryan Coxバルロワールド+1.22
4Jose Rujanoコロンビアセッレイタリア+1.36
5Tiaan Kannemeyerバルロワールド+1.41
6Michael Barryディスカバリーチャンネル+1.44
7Marlon Perez Arangoコロンビアセッレイタリア+1.48
8Tom Danielsonディスカバリーチャンネル+2.02
9別府 史之ディスカバリーチャンネル+2.04
10Tom Southamバルロワールド+2.14

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