2005 ツール・ド・フランス 第3ステージ

コースプロフィール:
 ツール・ド・フランス第3ステージは、全長212.5kmの比較的長いステージで、序盤に1つ(22km地点)、終盤に2つ(161.5km地点と179.5km地点)の4級山岳があるものの、まぁおおむね平坦といえるステージだ。
 ゴール地点のツールは、パリ〜ツールでお馴染みの街。ラスト1kmはストレート。集団スプリントとなる可能性が高いだろう。
 スプリントポイントは、29km地点、79km地点、137km地点の3ヶ所。

現地の天候:
 曇り時々晴れ?

レースの展開:
 この日のメモは役に立たない。「3名の逃げ。ポルタル、ベルトリアーティ、デッケル。最大5分以上(多分もっと)まで広がったけど、徐々に詰まり始めた」ってそれだけかよ、をい(^^;。映像確認しながらまとめたいところなんだけど、金曜のステージを飲み会で見逃した旦那がダビングしながら見たいと言い出したので(そのわりにゲームやっててさっぱり見てないのはなんでだろう?(-"-))、そうもいかず。とりあえずざっくりまとめます。

 この日、最初のスプリントポイント手前でエリック・デッケル(ラボバンク)がアタック。これにニコラ・ポルタル(ag2r)、ルーベンス・ベルトリアーティ(サウニエルデュバル)が追いつき、3名での逃げとなった。ベルトリアーティ(「ベルトリアー亭」とか変換しちまったい)といえば、2002年のツール・ド・フランス第1ステージでロングスプリントを決めてステージ優勝に加えマイヨジョーヌまでゲットしてしまったことが記憶に新しい(って新しいのか? 2002年が?)。当時23歳だったベルトリアーティも26歳ですか。どうでもいいが、当時の日記に記述があったので、どうでもいいと思いつつ一応リンク。ちなみにこの年、ベルトリアーティはジャパンカップにも出場したのよね。

 閑話休題。

 先頭3名のリードは最大5分40秒にまで広がった。が、クイックステップ、ダヴィタモン−ロットあたりが集団のペースを上げ、タイム差は徐々に詰まり始めた。

 昨日唯一無二の山岳ポイントをトップ通過して山岳賞ジャージを着て走っているトマ・ヴォクレール(ブイグテレコム)。できれば本格山岳に入るまではこのジャージを守りたいところだろう。最初の山岳ポイントは、ヴェークマン(ゲロルシュタイナー)、ヴォクレール(ブイグテレコム)、ローラン・ブロシャール(ブイグテレコム)の順で通過。ヴォクレールは2ポイントを稼いだ。ブロシャールが3位に入っているのは、ポイントが他のチームの選手に渡らないようにするため? ところがこの後逃げたエリック・デッケルが2つ目と3つ目の4級山岳をトップ通過したため、デッケル6ポイント、ヴォクレール5ポイントで、山岳賞ジャージはデッケルの手に渡ることとなった。

 後続集団の先頭交代にクレディアグリコルも加わり、先頭3名のリードは1分を切った。が、ベテランデッケルはここからが強かった。残り15kmを切り、デッケルがペースを上げた。ポルタルはこれに反応したが、ベルトリアーティが脱落。先頭は2名になった。後続が必死に追い上げるも、タイム差は思ったようには詰まらない。
 なにせ相手は去年のパリ〜ツール(そんなこんなで今日のゴール地点はその「ツール」だ)で逃げに逃げてギリギリ逃げ切ってしまったエリック・デッケルだ。もしや逃げ切りも!?と本気で思い始めた頃、デッケルとポルタルが集団に吸収された。残りの距離は2.5km。実に180km以上に渡る逃げだった。

 集団がいったん一つになった後で、ファッサボルトロのカンチェッラーラがカウンターアタック。が、この逃げは決定的なものにはならず、カンチェッラーラは集団に吸収された。そして、このステージも集団ゴールへとなだれ込んだ。
 イノー、キルシプーのアシストを受け、クレディアグリコルのヒュースホーウトが先行する。が、マキュアン、ボーネンが加速。をっと、オグレディがマキュアンの進路をちょっとふさぐ形になり、その隙にトム・ボーネンがステージ優勝。いやしかし、派手なガッツポーズでゴールしたボーネンよりなにより、目立っていたのはその後ろ。バランスを崩したロビー・マキュアンが右隣のオグレディに頭をもたせかけて、というか、傍から見ると最初の1〜2回はともかく、少なくとも最後の1回は余計だろうぐらいにヘッドパンチを食らわせ、結果、集団最後尾の186位に降格処分を食らってしまったのだ。最初「うわ」と思ったけど、徐々に笑いがこみ上げて来て、しまいにはヘラヘラ笑いが止まらなくなってしばらく悶絶した。降格の結果、稼げたはずのゴールポイントを失い、ポイント賞リーダー争いから一歩後退してしまったのは可哀想だと思うけど、いかにもマキュアンな感じのパフォーマンス?に脱帽しました。

 オマケとしてcyclingnews.comで気になった写真をいくつかピックアップ。

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/27
 ちゃんと用意してるんだよね〜。

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/54
 に、なんです。

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/GIRALOLE777
 ツールらしひ。

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/TOUR3a98
 中世の騎士も見守ります。こういうのを真面目にやってしまうのが外国のお方だなぁと。うちもドードー出動させるか?(笑)

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/BOONEN22
 ヘッドパーンチ!

http://www.cyclingnews.com/photos/2005/tour05/?id=tour053/cycling-tdf2005-ullrich-34
 ぺろーん

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★ステージ優勝
トム・ボーネン(クイックステップ)
★個人総合(マイヨジョーヌ)
デーヴィッド・ザブリスキー(チームCSC)
★ポイント賞(マイヨヴェール)
トム・ボーネン(クイックステップ)
★山岳賞(マイヨブラン・アポアルージュ)
エリック・デッケル(ラボバンク)
★新人賞(マイヨブラン)
ファビアン・カンチェッラーラ(ファッサボルトロ)
★チーム総合
チームCSC
★敢闘賞
エリック・デッケル(ラボバンク)
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1トム・ボーネンクイックステップ4.36.09
2ペーター・ヴロリッヒゲロルシュタイナー+0.00
3スチュアート・オグレディコフィディス+0.00
4ベルンハルト・アイゼルフランセーズデジュ+0.00
5アラン・デーヴィスリバティセグロス+0.00
6ロベルト・フェルスターゲロルシュタイナー+0.00
7マグヌス・バクステッドリクイガス−ビアンキ+0.00
8アントニー・ジェランブイグテレコム+0.00
9トール・ヒュースホーウトクレディアグリコル+0.00
10アンジェロ・フルランドミナヴァカンツェ+0.00
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●個人総合
順位名前チームタイム
1デーヴィッド・ザブリスキーチームCSC8.48.31
2ランス・アームストロングディスカバリーチャンネル+0.02
3ラスロ・ボドロギクレディアグリコル+0.47
4アレクサンドル・ヴィノクロフT-Mobile+0.53
4ジョージ・ヒンカピーディスカバリーチャンネル+0.57
6フロイド・ランディスフォナック+1.02
7ファビアン・カンチェッラーラファッサボルトロ+1.02
8イェンス・フォイクトチームCSC+1.04
9ウラジミール・カルペツイリェスバレアレス+1.05
10イゴール・ゴンザレスデガルデアノリバティセグロス+1.06

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