8th TOUR OF JAPAN 第6ステージレポート

会場入り

 とゆわけでヨレ気味ゆえにどこかハイ。なんだか妙なハイテンションで家を出た。11時スタートだったんだけども、結構早めに。駐車場の混み具合もわからなかったし、あんまりギリギリになるのもイヤだったから。8時半頃には会場に到着。駐車場に車を駐め、自転車を下ろしてフィニッシュ地点にGo!
 2年前もそうだったんだけども、今回もスタート地点の日比谷シティには行かなかった。スタートを見送ってから移動するのも面倒だし、大井で待ち構えて、周回に入ってくるところから見ればいいやと思って。後になって、スタート地点のミヤタスバルのテントに行けばSaschaさんに会えたかもしれないことを知り、行っとけばよかったかなぁとちょっと思った。レース会場でSaschaさんに会うなんてことはなかなかできない(日曜朝に生放送があるんだもんね)であろうことを考えると惜しいことをしたなぁと。ま、今となったら後の祭りですけども。そうそう、トラックワールドカップ出場のため今大会には出場していなかった飯島誠選手(スミタラバネロパールイズミ)もいらしたようで。オリンピック、期待してます!(時系列メチャメチャ(笑))
 9時過ぎに市民レースがスタート。私達は自転車に乗ってあたりを走り回ってみた。橋を渡って折り返し地点のあたりまで行った時、会場の係をやっている年配の男性に「お揃いのTシャツだね」と声をかけられた。というのは旦那も私も2人してミヤタスバルサポーターズクラブのTシャツを着ていたから。これはこれこれこういうもので、みたいなことを話して、ちょっと話をさせてもらったんだけども、その人は東京サイクリング連盟の方で、自転車が、自転車のレースがもっと広がってほしいと思う気持ちが伝わってきて、会場の警備なんかもこういう人達がやってくれればいいのになぁとちょっと思った。運営側の努力も知らずに文句ばっかり言うのはイヤだけど、不条理に怒られてイヤな思いもたくさんしたので。帰ったらネットでTOJ関連の話題を検索してみるというような話をしていたので、半ば無理矢理名刺を押し付けて来たけれど、覗きに来てもらえたんだろうか? ともあれ、フィニッシュ地点は日が当たりっぱなしだけれど、ちょっと移動すれば木陰もあることがわかってよかったかなぁと。
 その後もいろいろ走り回っていたら、友達夫婦から連絡が。品川からシャトルバスに乗り、今会場にたどり着いたとのこと。とりあえず一度フィニッシュ地点に戻って友達と合流した。とりあえずフィニッシュ地点の柵の外側に自転車を置き、友達夫婦はパンフレットをもらいに行った。ドリンクを買いに行った旦那が何か袋を提げて帰ってきた。何かと思ったら、サイクルサポーターの入会受付をやっていたそうで、500円払って入会すればTシャツと会員証ホルダー付き携帯ストラップがもらえるっていうんで、つい申し込んだとのこと。私も自転車雑誌などで広告を見かけ、サイトにアクセスしたことはあったけど、カード決済もしくは郵便振替で500円ぽっち入金するってのもどうも面倒で、「ま、また今度」とそれっきりにしてしまっていたもの。ここで入会できるならと交代で手続きしに行った。入会したのはいいんだけども、戻ってきてからもらった会員証をひっくり返してみたら、会員番号が書いてない。どうするんぢゃ…と思っていたら、3〜4日後に会員番号を知らせるメールが届いた。そういうことだったのか。自分で書き書きしました。
 ついでにインターマックスのブースを覗いてみたら白戸太朗さんがいらしたのでご挨拶させてもらった。…と旦那に言ったら「俺も行ってくる」とか言ってもう一度出かけて…ってなことをやっていて、やっとこさ落ちついたかと思ったら、げげっ! いつの間にかスタート時間をずいぶん回っていた。一昨年見に来た時は、放送で「今集団がスタートしました」ぐらいなことは言ってくれたと思ったんだけど。友達夫婦は木陰のある方に行くというのでいったんそこで別れ、自転車に乗って集団が周回コースに入ってくるところを目指して急いだ。

レース

 この日の予報は晴れのち曇り。朝起きたら快晴だったけど、その天気も長くは続かず、9時頃からは日が翳って気温も26度までしか上がらないとのことだった。ところがどっこい。レースが始まってみても天気予報の嘘つきと夕日に向かって叫びたくなるよな快晴のままだった。しかも気温は30度を越え、立派な真夏日。ええ、そりゃもう大汗だらだら、べたべたじとじと、腕も顔も首も焦げまくりでした。
 まずはこの日のコースについて説明すると、集団は11時に日比谷シティをスタートし、JRの線路の下をくぐり、八千代橋、港南小学校前を通り、北部陸橋を渡って周回コースに入ってくる。周回コースをほぼ1周してフィニッシュ地点まで走ると17.5km。この後1周9.4kmの周回コースを14周する、全長149.1kmのコースだ。周回コースは、途中城南野鳥橋でちょこっとアップダウンがある他はほぼ平坦。ただし直角に曲がるカーブやUターンする箇所がある。
 どうでもいいが、無料で配布されていたパンフレットの東京ステージのコース紹介、「約18.6キロ先の大井埠頭周回コースを目指す」とか「周回コースは1周10.5キロ」とあるけれど、これは一昨年の第7回大会までのコース設定です。赤字入れずに印刷しちゃったのね。

 まぁともあれフィニッシュ地点からプチスプリントをかまし、集団が周回コースに入ってくるところをなんとかとらえた。

誰のお尻?  話はちょっと脱線して(いつものことだが)、いつもレースの写真を撮影する時に使っているデジカメはSONYのCyber-shot DSC-P7。有効画素数3.2メガピクセルで、デジタル6倍ズームを搭載していて、普段使う分にはまったく不自由しない。というか、Web上で公開する写真を撮る目的には十二分すぎるほどだと思ってた。が、レースの写真を撮るようになってみたら、ピント合わせ、シャッター切りのタイムラグで思ったような写真が撮れないことに気がついた。それでもジャパンカップの頃よりはだいぶコツが飲み込めてきて、まぁなんとか使える写真も撮れるようにはなってきたけど、なんつっても、集団がやってくる前にシャッターボタンを半押ししてピントを合わせておいて、フレームに入ってきたらとにかく撮る、記録の時間があるから一度撮るとしばらく押せないけど、集団が途切れるまでとにかく押し続けるという方式での撮影なので、狙った選手を撮るなんてことは至難の業。速度の落ちる山岳ならともかく、平坦または下りだとロクな写真が撮れません。っていうか、ロクでもない写真でも撮れればまだマシ。シャッター切るのが間に合わず、右のような写真になったり、あるいは道路しか写ってなかったりすることも多々ある。オートフォーカス一眼レフデジカメが欲しいなぁ。
 …というのがこの後掲載するどうしようもない写真達の言い訳です(笑)。
 閑話休題。

 集団が大井周回コースへと入ってきた。この時すでに逃げのグループができていた。人数は10人程度だったか。

逃げのグループ 後続の大集団
逃げのグループ。NIPPO廣瀬、ジェットフエルのミラー、キナン広瀬らの姿が見える。 集団の先頭はブリヂストンアンカー……って写ってないやん(^^;。かろうじて福島晋一の緑色の背中が。

集団中ほど
 左は集団中ほどの写真。手前に大きく見えるのはNIPPOのヴィズィアック。これがこの日に撮れた一番いい写真。
 以降、日差しが強すぎて、撮る写真撮る写真白く飛んで何がなんだかわからないものになってしまった。補正でなんとかなるといいな。…なんとかしてからテキスト書けという噂もあるが(^^;。

 ともあれこの逃げはそのまま決まってしまったわけではなく、脱落する者あり、集団から追いつく者ありで、増えたり減ったりしながら周回を重ねていった。
 3周回目ぐらいだったか。先頭集団は15人で固まった。ここにいたのはジェットフエルのランデル、ジャイアントのチャドウィックとホランズ、マカンディナのグガー、VCフランクフルトのフォルクマン、オーストラリアのケンプスとサンダーソン、ホンコン・チャイナのニャイチング、シマノの山本、NIPPOのグエリーニ、愛三の西谷、ミヤタスバルの中川、スミタラバネロの飯野、キナンの柿沼、エチェオンドのセバステスティアン。
 茂木ステージまでスプリント賞ジャージを着ていたシマノの山本がジャージ奪還を狙って逃げに乗ったが、現在のリーダー、アーロン・ケンプスとチームメイトのサンダーソンもしっかりここに含まれていた。あと、グエリーニもスプリント賞上位だったのかな? チェック甘くてすいません。個人的には茂木まで不調で遅れることが多かったミヤタスバルの中川選手が逃げていたのが妙に嬉しかった。ここぞとばかり大騒ぎ。
 背後の集団はなかなかいいメンバーが逃げていたが、個人総合を脅かす選手はいなかったため、後続集団の先頭をコントロールするブリヂストンアンカーはこの逃げを容認。徐々にタイム差が広がり始めた。

逃げのグループ 後続の大集団
なんかすごい色だがご容赦を。白く飛んじゃってて何がなんだかわからない写真だったので、適当に補正。
左が逃げのグループ。スプリント賞リーダーのアーロン・ケンプスが先頭。
右はそれを追う後続集団。相変わらずブリヂストン・アンカーがコントロールしている。

 私達はというと、自転車であっちゃこっちゃ移動し、集団に先回り、先回りしながら観戦。公式サイトなどのコースマップを見てもらえればわかるように、周回コースはひしゃげたデンタルミラーみたいな形をしてるので(なんて表現が正しいのかも、相手に伝わるのかもよくわからずに書いている)、コースになっていない道を走ってショートカットすれば集団に先回りして何箇所かで観戦することができる。というわけで、集団を待ち構えては声をかけ、声をかけてはプチスプリントをかまし、とやっていたら頭から湯気が出そうになった。っていうか、出てたかも。
 しばらくそんなこんなをした後で、絹代さんと遭遇。絹代さんはとても困ってた。というのは、チームの車に自転車を積んでもらってたんだけども、車とキャリアのキーがなくて降ろせなかったわけ。私の自転車を貸してあげて(でもミヤタスバルのジャージ着てBianchi乗ってるのも問題だったかも(^^;)、あちこち走り回った挙げ句にやっとこさキーを持った相川さんと出会えて無事自転車を降ろせた。その間私は駐車場からそれほど離れてない場所で観戦してたんだけども、道路を渡って中央分離帯かもしくは反対側の歩道まで行けば、そっち側でも集団を捕まえることができるわけ。何人かが歩道でないとこを渡ってて、そのたびに警備員に注意されていた。まぁ何かが起こってからじゃ遅いからというのはわからなくもないけれど、渡ってない私のとこまでわざわざ歩いてきて「危ないから道路は渡らないでくださいね」っていうのは大きなお世話だ。渡ってないっちゅうの。中央分離帯でしばらく見ていてこっちに渡ってきた人に「中央分離帯で観戦しないでください」とも注意してたんだけど、その理由が笑っちゃう。「道路交通法で禁じられてますので」ってあーた、交通遮断してやってるレースに道路交通法も何もあったもんじゃないでしょう。そんなこと言い出したらサポートカーを運転してる監督なんかスピード違反でとっつかまるっての。とにかくちょっと身を乗り出したぐらいでいちいち怒られて、あっちこっちで警備員と衝突しまくりだった。
 ともあれ絹代さんのバイクも無事本人の手に渡り、私達は友達夫婦と合流して、以降はフィニッシュ地点手前数百メートルというあたりのバス停(幸いなことに日陰だった)に腰を落ち着けて観戦することにした。

 この頃には先頭集団のリードは6分強にまで広がっていた。後続の集団はブリヂストンアンカーが完全にコントロール。ここからタイム差が縮まっていくのかと思っていたら、いつまで経ってもなかなか縮まらなかった。
 スプリントポイントは残り8周、5周、2周回目に設定されていた。私達はフィニッシュ地点からはかなり離れたところにいたし、放送も入らなかったのでレース中には知る由もなかったんだけども、最初のスプリント賞は黄色いスプリント賞ジャージを着たアーロン・ケンプスがトップ通過。暫定トップを守った。そして2回目のスプリントポイントはちょっと遅れたケンプスに代わってチームメイトのサンダーソンがトップで通過し、山本、グエリーニの獲得ポイントを少なくした。ナイスアシスト。
 この後、後続の集団からはアタックが相次いだ。キナンの橋川、ミヤタスバルの真鍋らがアタックするも、ブリヂストンアンカーの列車に押さえ込まれた。そして、先頭グループでも動きがあった。残り5周ほどのところでNIPPOのグエリーニを含む5人が飛び出した。そして、さらにその中からグエリーニがアタック。一時は単独で15秒ほどのリードを持ったが、結局集団に吸収された。ちょっと遅れた選手ももう一度合流し、先頭グループは12名に。
 3番目のスプリントポイントは、グレン・チャドウィック(ジャイアント)、カルステン・フォルクマン(VCフランクフルト)、ステファノ・グエリーニ(NIPPO)の順で通過。グエリーニもポイントを稼いだが、アーロン・ケンプスには及ばずスプリント賞リーダージャージは最終的にケンプスのものとなった。
 残り2周。後続の集団もゴールを前にスピードが上がり始めた。個人総合2位につけたロバート・ロザノ(エチェオンド)が一発逆転を狙ってアタックするも、逃がしてもらえるはずもなく。
先頭グループからアタックしたグエリーニ
 そして最終周回。NIPPOのグエリーニが先頭グループから再度アタックを試みた。この時後続は一瞬躊躇、グエリーニの単独の逃げが決まった。集団が必死に追い上げるも、わずかに及ばず、グエリーニが2秒差で逃げ切ってステージ優勝を果たした。2番手集団は11名。2位争いはジャイアントのホランズが制した。日本人最上位は愛三西谷の5位だった。
 大集団はというと、グエリーニから3分45秒差でゴールした。リーダージャージを着た福島晋一も同タイムの32位でゴール、日本人初となる個人総合優勝を果たした。
 そんなことは知りもしなかったんだけども、この日、シマノレーシングチームの山本選手が逃げに乗っていて、トップから2秒差の2番手集団でゴールしたことで、団体総合がひっくり返り、シマノレーシングチームが団体総合トップになったんだそうだ。2位のブリヂストンアンカーとは34秒差。集団があと35秒速くゴールしていたら、ブリヂストンアンカーは団体総合優勝も飾ってたのにね。
 というわけで、東京ステージリザルトと最終成績は以下の通り。

★ ステージ優勝
ステファノ・グエリーニ(NIPPO)
★ 個人総合
福島晋一(ブリヂストンアンカー)
★ ポイント賞
ロバート・ロザノ(エチェオンド)
★ 山岳賞
アイトール・ガルドス(NIPPO)
★ スプリント賞
アーロン・ケンプス(オーストラリア)
●ステージ順位
順位名前チームタイム
1ステファノ・グエリーニNIPPO3.25.50
2エドムンズ・ホランズジャイアント0.02
3ニコラス・サンダーソンオーストラリア
4ワン・ニャイチングホンコンチャイナ
5西谷泰治愛三
6ロマン・グガーマカンディナ
7山本雅道シマノ
8柿沼章キナン
9フランコ・セバスティアンエチェオンド
10中川康二郎ミヤタスバル
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●個人総合
順位名前チームタイム
1福島晋一ブリヂストンアンカー20.07.56
2ロバート・ロザノエチェオンド0.14
3クリスティアン・ホイレマカンディナ0.15
4ミハイル・テテリュクNIPPO0.40
5狩野智也シマノ0.45
6鈴木真理シマノ0.53
7田代恭崇ブリヂストンアンカー1.18
8ディビッド・ベッツオーストラリア1.50
9ワン・グージャン中国1.51
10ジャデール・ミスバニイラナグジャイアント1.57

撤収

 とりあえずフィニッシュラインあたりまで行ってはみたけど、あまりに人が多くてぐちゃぐちゃだったので、この日は表彰式も見ずに帰途についてしまった。そういえば2年前も見ないで帰っちゃったんだったっけ。
 帰る前にミヤタスバルのチームカーのところに寄ってちょっとご挨拶。写真で見かけて顔を知ってたふゆみんさんと初めて会ってちょっとお話をば。可愛いなぁ、ふゆみんさん。
 でもってこの日の夜、ミヤタスバルサポーターズクラブのサンクスギャザリングがあった。そのあたりは当時の日記で読んでいただくとして、とにかくやたら濃い一週間が終わったのであった。しばらく脱力してへにょへにょになりそう…。

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